第219話【挿話】世代と段位【外伝】
ご覧いただきありがとうございます。
以下、いささかのネタバレを含みます。
ネタバレの苦手な方は、是非、第001話から第100話までの本編をお楽しみの上、再度お越しください。
なお、第十二章~第十九章、第110話~第199話は欠番で、最初から存在しません。
――ここから――
このネタバレ編を別の場所で公開したとき、この番外編第十九編では、第102話で発表した「世代と段位」を掲載しました。
すでに「世代と段位」は公表済みなので、その更に裏話を少し語りたいと思います。
二小の面々は高段位者である輝巳や遊の薫陶を受けて、若くして三一式に対応しています。
が、まだ百パーセントの出力には到達していません。
今後、この「徹攻兵」の世界観を広げていく中で、若くして高世代型の装甲服に対応できるのは例外にしたかったという思惑があります。
「徹攻兵」の世界観は、あくまでおっさんが活躍するのがいい。
いい年したおっさんが、高世代型の装甲服を身にまとって縦横無尽に活躍し、若手がそれにあこがれる姿が基本にあり、その基本の中で、天才的な才覚を持った一部の若手が高世代型装甲服に対応する姿が望ましい、と思ったのです。
それともう一つ、いかな精強さを維持すべき自衛隊といえども、人生百年時代に若年定年制を維持するのってどうなのかなあ、と思ったこともあります。
一つのやり方には、いいところと悪いところがあってしかるべきで、若年定年制も決して悪くはないと思うのですが、こと、徹攻兵に関しては適用外にされるのも面白いんじゃないかなあと思ったのです。
ただ、作中でそんなことをおいそれと口にできるのは、還暦迎えてピアスファッションを嗜む武多がまとめてこそ『徹攻兵「アデル・ヴォルフ」』だよな、と思いました。
そんなわけで、武多のレポート調となっております。
もし、お気に止まりましたら100話までの本編をご笑覧ください。
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