ほえー、よく考えてますね。
通常使っている思考の道筋とは違った道筋が発達してるから、色々な脳細胞が刺激されて余計な事まで考えちゃう、とかですかね。
そうだったなら、僕も適性ありでしょうか。
作者からの返信
散々生理的な検査をしても顕現者と通常者の違いを特定できないのに、実は明確な違いがあるという、「ネタバレ」編ならではの話題であります。
貴重な顕現者の脳を生きたまま解剖するなんてどだい無理な話ですからね。
そして、つい余計なことまで連想しちゃう人に「俺も顕現者の適性有るかも」と共感して欲しくて考え出した初期設定なのに、本編では一ミリも触れなかった設定でもあります。
Y.Tさんにも素養があるかも知れませんね。
あとは生年月日が法則に合致するかですね(い、言わずもがなですがここで個人情報書いちゃダメですよ)。何しろ六十四分の一の確率ですから。
ちなみに作者本人の888-878は星辰に選ばれませんでした、とさw。
脳内に間隙網を持たせていたんですね。
別回路を併設するとは思いませんでした。
私はてっきり特定の経路を使用した思考ロジックによる物理現象への介入と顕現かと予想してましたがハズレでした。
脳の構造と原理的なものは大雑把に解明されてますが、論理的な挙動と個体による絶対的な差異があるため、その不解明な部分が関与するのかな、と言う具合に。
脳波は波なので、それ自体がエネルギーとして存在し、分子揺らぎなどを起こしてエネルギーを事象に変換するような論理を勝手に組み上げて読んでいたのは秘密。
作者からの返信
オイゲン・ヘリゲルの「日本の弓術」で、阿波研造師範が、どうしても的当てに意識が向かってしまうオイゲンを諭すために、暗闇の道場に呼び出したことがあります。
そして巻き藁の前に一本の蝋燭を立て、二本の矢を手に取りました。
一閃目の矢で蝋燭の炎に当てると、暗闇の中、二閃目の矢で一本目の矢の筈に当てたのです。
もちろん、一閃目ですら十数メートル離れた蝋燭の炎を狙うことなどむずかしく、二閃目に至っては狙うことすらできません。
オイゲンはドイツ人で、阿波師範は日本人で、お互い、言葉では通じませんでしたが、「弓術の心は的を狙うことにあるのではなく、己の心を無に帰すことにある」(ちょっと意訳しすぎ……)という趣旨のことを伝え合いました。
脳の構造に余裕があると知った時に、わりかしシンプルに「人、一人の脳みそで阿波師範みたいなことができるんだから、それがもう一組揃ってたら凄い能力が出ても説明付くよね」と思ってしまったんですね。
大脳生理学的な学問を追究している遊君のモデルには「バカじゃねーの」と笑われましたが、阿波師範の奇跡を日常にするSFモデルとして間隙網を想定した次第です。
ちなみにちなみに何ですが、「第004話 伝令」の冒頭
「市ヶ谷から五本の連絡のラインが同時に走る様は、あたかも、脳細胞を駆け巡る情報の信号のようだった。」のところに、その名残があります。
そこだけなんですけれどもね。