夢と希望とときめきと

カバン一杯に 夢と希望を詰め込んで

なんて

使い古された言葉

でも

新しい道に進もうとしている人への

何よりの餞の言葉だと 僕は思う

そして

いつもと同じ道を歩んでいる人にだって

カバンの中に 夢と希望を

僕はそう 伝えたい


現実は甘くない

安っぽい理想なんて言ってんな

とか

どこからか野次が飛んできそうだけど


一時間後 日常が無くなるかもしれない

一分後 君はいなくなるかもしれない

一秒後 僕はいないかもしれない

そう考えたら


一秒だって 一分だって 一時間だって

より多く輝いている方が 絶対にいいと

僕はそう 思うんだ


ほら ごらん

あの子が可愛く見えるのは 傷ついても 諦めずに夢を追いかけて ときめいているから

ほら ごらん

彼が素敵に見えるのは 壁にぶつかっても 希望を捨てずに 前を向いてときめいているから

どんなに見目が良くたって

それだけで輝ける訳じゃない


夢と希望と それから ときめき

人を輝かせる 不思議なもの

目には見えないし 触れることもできないけれど

誰もがみんな 知っている

誰もがみんな知っているのに

年とともに 薄れゆく


君のカバンには

夢と希望は 入っているかい?

パンパンじゃなくても ほんの一握りでも

僕のカバンには 入っているよ

年を重ねた分だけ だいぶ揉まれて

擦りきれているところもあるけれど


夢と希望と それから ときめきが ね

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