いきなり義妹が出来ましたが、可愛いし虐める気にもなりません!〜私の恋のキューピットが義妹!?チートすぎませんか?神様〜

@sh1onm

いきなりですが義妹ができました。

「おねえたまっ!!!!!」


可愛らしい声に呼び止められ振り返ると

弾けるような笑顔の女の子が居ました。

ブロンズのふわふわした髪の毛に

空色の瞳を持った少しふくよかな幼児。


「どうしたの?エミリー」


普段はあまり表情に変化がないと言われている自分の頬の筋肉が少し緩むのが自分でも分かります。


「おねえたまっあそぼっ!!」


そんなエミリーに対して私が断れるはずがありませんでした・・・



・・・━━━━━━━━━━━━━━━


私に義妹が出来たのは2ヶ月ほど前です。

お母様の親友である伯爵家のご令嬢が

私生児として産み落とした子どもが

エミリーだったのです。


残念ながら伯爵家のご令嬢は

エミリーを出産してから2年後に

病に侵されこの世を去りました。


私生児として親族の中を

たらい回しにされていたエミリーを

お母様は不憫に思い引き取りました。

そして、実子として迎え入れたのです。


私の家は伯爵の爵位を賜っています。

父は騎士団長として国に仕えながら、

家族に対して惜しみない愛情を

常に与えてくれる心優しい人です。

無口で何を考えているのか

私には理解できないので

母から聞いた話ですが・・・


私は今年で10歳になります。

母からその提案があった時に、

すぐさま父に疑いの目を向けました。

お母様は父の事をとても愛しており

不貞を働くようには

とても見えなかったからです。

しかし、お父様もお母様を愛しており

今まで一度も女性を傍に置いた事がなく

社交界ではおしどり夫婦と

呼ばれているそうです。


晴れて私の疑念は解消され

義妹が出来たことを

素直に喜んだのでした。


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エミリーはまだ2歳です。

これから淑女教育を受けながら、

周囲からの悪意のある目にも

晒されていくことになるのです。

自分の生まれについて

後ろめたさを感じないように

家族で支えていこうと

お父様、お母様と約束した事は

エミリーに内緒にしようと思います。


義妹との仲が悪く

家でも外でも衝突をして周りから

白い目で見られている姉妹も居ます。


しかし、そうはなりたくないのです。

なぜなら・・・

おねえたまっと慕ってくれる

エミリーが可愛すぎるからです!!!


それに、7歳も年の差があれば

婚約者の奪い合いになど

絶対に発展しません。

可愛い妹とは無駄な争いはせずに

支え合って生きていきたいのです。


まさか、この幼いエミリーが

私と婚約者の仲を深める存在になるとは

この時の私は思いもしなかったのでした・・・

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