Shcool Gun's Life

上海公司

序章 

荒い息が聞こえる。


アユムは右手と一体化したキャノン砲を前方に向けながら、茂みの中を這いつくばるようにしてゆっくりと歩を進めた。


静かに、ゆっくりと敵に見つからないように動かないといけないのにアユムの装備は歩くたびガチャガチャと音を立てた。


くそ!急がないといけないのに!


アユムは左手に持った応急処置用プラグを握りしめた。


早く!レナのところに!


アユムが匍匐前進で進んでいくと、開けた平地にレナの姿が見えた。

ぐったりと仰向けで倒れ、腹からは大量の血を流していた。


ひどい、早くこのプラグをレナに打たないと!


アユムは上体を起こし、仰向けで倒れているレナに駆け寄った。


「ア‥ユム先輩‥、来て、くれたんです‥ね。ごめんなさい‥。わたし‥‥、やられ‥ちゃいました。」


「しゃべるな、今助けてやるから。」


アユムはキャノン砲と一体となった右手でレナの体を持ち上げ、左手のプラグをレナの体に押し当てる。


くそ!早く!


アユムは内心焦りながらも、大丈夫だとレナに微笑みかける。


「せん‥ぱい、‥だ‥め‥。」


その瞬間、アユムの視界は自分の血で真っ赤に染まった。



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