電車に乗ったら、高校時代の時の好きだった人に顔が瓜二つの人が居てびっくりした。

 2023年4月13日(木)。21時11分。


 こんにちは。井上和音です。


 統合失調症が酷い。


 統合失調症が酷い、と書くと、統合失調症が何かしら悪いことをしているように文面を捉えられがちだが、実は統合失調症が酷いときは、実は本人は物凄く楽しい。


 本当に楽しい。


 統合失調症が酷い、と書くのは良くないのかもしれない。統合失調症が凄いと言ったほうが適切なのかもしれない。


 「こんにちは。年賀いやがらせです。何から話しましょうかね。


 1、高校生の頃に勝手に片思いしていた人と瓜二つな人と電車の座席で隣になって『これは運命だ!』とかは特に感じなかったこと。


 2、会話相手から面と向かって、声の音という認証によって『サイコパス』とか言われたら実は傷付くということを、他の人が喋っているのを聞きながら思った。


 3、統合失調症が酷い。


 4、『I'm weeker. I'm looser. Everyday is Weekend.』という謎のフレーズを思い付いたけれど、特に使うところがない。あ、これ、あんまり面白く無いですね。これは無しで。


 5、『火災報知器を押せるガッツのある男だけが統合失調症を名乗ることが出来るんだぜ!』と言って。これは統合失調症の人に失礼なので特に深掘りする必要性はありませんね。統合失調症の人はどちらかというとガッツが出なくて困っている人のほうが大勢いると思いますがね。井上さんもそうなクセに。コンサータ錠を飲んでいるから空元気を出しているだけのクセに。ベー」


 最後にあっかんべーをしてらせさんは去って行った。いや、後から登場するかもしれない。分からない。


 というか。箇条書きで書いたけれど、実際は1が微妙に書けるような雰囲気を持っている話で、2もぎりぎり書ける話で、3は書けないような気がする話で。実際は書けるとしても3つくらいだったか。


 幻聴で「やめろ。やめろ」とめっちゃ聞こえてくるんだけど。


 統合失調症って幻聴だけじゃ無いんですよ。


 統合失調症になると自分が万能感を持っているかのような、頭の中がハッピーになれる、他人に迷惑さえ掛けなければ統合失調症の陽性症状が出てきている時は、本当の幸せに気が付くのですわ。


 「幸せ」って文字を打ったら「しわあせ」と打ってしまって、「死早生しわあせ」と出てきた。なんちゅう単語があるんだ。こんな日本語はあるのか。早熟して早く死になさいという日本語の意味かな。


 早く、1を書け。


 電車に乗ったら、高校時代に好きだった人に瓜二つの人が居てびっくりした。


 なんで、って瓜二つなんですよ。頭の中の思い出の人と。


 そう! 高校時代って言ったら、10年くらい前の人の記憶なので、瓜二つだった分、その人とは他人だと容易に推測できたわけです。10年間で顔が変わらない人間が居るわけ無いだろう。


 というわけで、全くの他人と一瞬で推論出来たので、声を掛けることも無し。


 ただ、席がそこしか空いていなかったので、隣に座った。


 ジーンズを履いていたのだけど、ジーンズの丈が全然合っていなかった。足首がめちゃくちゃ見えてた。


 座っていても背が小さいと分かるくらいに、背が小さかった。だからと言って何歳くらいなのか分からない。中学生と言われれば中学生で納得するし、高校生と言われれば高校生で納得する。大学生と言われても納得する。社会人と言われても納得する。


 一言で言えば、女性の年齢って見た目では分からないよね。


 特に私が好きだった人に顔が瓜二つの人は。美人というか、なんだろう。特殊(?)。自分にとって(?)。の人は特に分からない。あの顔のパーツは美人と言うよりかは特殊なんだよ。好きだから特殊になったのかもしれないし、特殊と認識したから好きだったのかもしれない。


 別に覗き見とかしたくてしたわけではないけれど、その人は背がちっこいので目線をずらしただけで、ちょこっとスマートフォンの画面が見えた。


 その人、ネット小説を読んでた。台詞もちょっこと見えたけれど、「……ッ!!!」みたいな台詞があったから、多分、異世界転生小説。


 男女問わず、熊本の電車でネット小説読んでいる人を初めて見たよ。居るんだ。スマートフォンでネット小説を読む人。


 それ以外は特に興味もなく。普通にウォークマンを聴きながらぼけーっと正面を眺めていた。「雫」を聴いていて、小説っぽい音楽を聴いていたので、「その人は運命の人や! 話しかけるんや!」とかはならずに、普通に座っていた。


 いつも通りの通勤風景。


 降りる駅が一緒だったので、その人の全身を見れたけれど、ジーンズのベルトもしていなかった。


 ジーンズの丈も合っていないし、ベルトもしていないし。髪の毛はショートで。なんか座っている時は、ポーチっぽい布をずっと手でこねくり回していたし。にぎにぎしていたという表現が正しいような気がする。


 以上をもって、私のいけない癖なのですが。色々ちょっとずれてるっぽい人を見かけてしまったら「この人もしかしたら精神に少し障害を持っている方かな」とか、自分と同類の人ではないかと、勝手に思い込んでしまった。


 スマートフォンでネット小説を読むってことは、スマートフォンのギガ数も特に多くは無いのでは、と勝手に推測してしまって、そのスマートフォンは特に性能が良いものではなくて、ネット小説だったらスマートフォンの性能とかギガ数とか特には関係が無いので、ネット小説くらいしか読めないということは、ゲームとかは一切出来ないということは、実はその人はあまり贅沢なスマートフォンや通信料を使うこと出来ないということは、あまり裕福な暮らしではないのでは。


 と、勝手に推測した。


 「それは井上さんの偏見に過ぎませんよ。もしくは願望に過ぎませんよ」


 と、らせさん辺りは言ってきそうな気はする。


 その人が、例えば、本当に高校時代に好きだった人で、何かしら精神に病気を患ってしまい、地元に帰り貧乏な生活を余儀なくされていて、見た目にも通信機器にも特に気を使うことも出来ずに、その瞬間に自分と出会えていたのだとしたら。


 みたいな勝手な妄想が膨らみましたけれども、特に声も掛けることなく、その人はどこかに行きました。


 あぶな。推論じゃなくて妄想なんだよな。自分は赤の他人と関わらないほうがいいですね。


 というか。徹底的にそういう人生を歩んできたのだけれど。だから孤独で休日、鬱になっているのだけれど。


 出会えてよかった。さようなら。


 1、の話だけで長すぎるんだよな。どれだけ衝撃的だったかはこの文量で思い知ってください。


 2。サイコパスと現実で言われても特に褒められているわけでもなんでもなく、実はただ傷付くだけだと共感覚で気が付いたので、サイコパスっぽい会話や二重人格とか統合失調症っぽい話とか現実ではやめておきましょう。


 徹底的に。


 「コンサータは合法的な覚醒剤」とか口から出すのは二度とやめましょう。「そんな話しましたっけ」で乗り切りましょう。私は真面目で普通なんです。それでいいんです。自分が面白いと思った冗談も他人からしたらドン引きでしかないということを、もう散々学んだし、一回サイコパスっぽいレッテルを貼られたらもう人間として正当に扱ってもらえない……。というか、人間として正当に扱ってもらっているかは分かりませんが。


 狂人の振りは面白く無いよ。現実では。本当に。墓穴を掘るな。


 3。統合失調症がひどい、というのは、自分が何かしら世界に影響を与えていて、実は裏で何かしらが起こっていて、自分は何かしら特別になるのではないかと、勝手に妄想を始めています。


 あんなことや。こんなことがありまして。


 ツイッターを見てみましょうか。


☆☆☆

 「自分とこの世界とは何も関係が無い」

☆☆☆


 そう。これです。これを唱え続けるのです。「自分とこの世界とは何も関係が無い」「自分とこの世界とは何も関係が無い」そうです。統合失調症の陽性期は楽しいのですが、どこにでも行けそうな気はするし、何にでもなれるような、というか、なってしまうような確信めいた何かが頭の中を飛び回るのですが。


 「自分とこの世界とは何も関係が無い」


 という真実をずっと胸の中に持ち続けて生きていきましょう。「あなた誰でしたっけ」「そんなことを言いましたっけ」「私にそんな権限あるわけないじゃないですか」「私は弱者ですよ」「私は障害者なんですよ」「いえいえいえ。私は結構です」「あはは」


 これらの言葉は有効です。おとぼけは身を救います。誇大妄想系の統合失調症は本当に不幸しかもたらさないので、現実で誇大妄想に振り回されないように頑張って生きていきましょう。


 統合失調症の誇大妄想は楽しいです。その楽しさは胸の内だけで。自分の中だけで光り輝く幸福なのです。

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