【映画評論】アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(ハイ・フレーム・レイト 3D吹替)を観に行きました。

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 時流に乗った記事なのでnoteに早出しする可能性があります。

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 2022年12月21日(水)。14時13分。


 はい。こんにちは。井上和音です。今回はタイトルにある通り『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(ハイ・フレーム・レイト 3D吹替)』を観に行きました。


 はい。ネタバレ記事でもないような気もしますので、率直な感想と、感想を述べていたら、ネタバレになってしまうかもしれないので、絶対にネタバレしたくない方はここで立ち止まって先を読まないでください。


 はい。ところで、なんでわざわざ『ハイ・フレーム・レイト 3D吹替』を観に行ったかというと、時間がそれしか合わなかったからですね。正直、選べる人は3D吹替をわざわざ観る必要性は無いと思います。障害者割引でも1400円掛かりますからね。あと、3Dは相当頭が疲れます。なんか、色々なものが飛び出して見えますが、普通のスクリーンで観たほうが経済的にも良いかと思います。


 はい。内容ですね。多分、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が『アバター2』ということになるかと思いますが、まず最初の出だしで「え? この人誰?」と頭が混乱します。新しい登場人物や、組織がたくさん出てきます。ナヴィという青い人種が主人公なのですが、いつの間にやら人間とナヴィが共存して生活している、という設定から始まります。「アバターでこんな説明あったっけ?」とか思いましたし、「自分が今観ているのはアバター3で、確認の間違いだったのでは?」とすら思いました。


 まず、人間の中にナヴィにとって良い人間と悪い人間とがいます。そこで混乱しますが、まあ、インベーダーと共存を選んだ人間の二つに分かれる、というのが簡単な説明になるかと思います。


 『ウェイ・オブ・ウォーター』とある通り、物語中盤から海が主役となっていきますが、他のブログでも指摘されていた通り、『捕鯨活動に対する徹底的な抗議』のような場面が出くわします。まあ、クジラのようなでかっかい生物──調べたらトゥルクンという名前らしいのですが──そいつらを捕鯨して、人の不老長寿の薬を取るだけのために、トゥルクンを浮き輪付きのミサイルで泳ぎを封鎖し、もりで一刺ししてめっちゃ喜ぶ悪代官みたいな商売人が出てきますが、その商売人が乗っている船に、わざわざ『日新』と漢字が書いてあり、「これは日本の捕鯨活動に対する徹底的な抗議っぽいなあ」とか思いました。漢字が書いてある時点で日本を意識しているのは間違いなさそうな気がします。


 まあ、それはいいとして。


 良かった点は主人公に子供が出来て、養子も何人か引き取っているのですが、その中の『キリ』がすごく可愛いのですね。今調べたらなんと73歳のシガニー・ウィーバーという方が演じていると書いてあってちょっとびっくりしたのですが、『キリ』が非常に魅力的な存在感を出しています。


 あれです。アニメで言うところのニュータイプというか、映画のなかの言葉で言うとエイワを感じてしまうという、特殊な少女を演じます。エイワってなんやねんという方は、ナヴィが住む惑星そのものが生物であり、その命の流れというか、神的な役割を果たす神秘的な何かです。惑星の名前はパンドラというのを今調べて分かったのですが、そのパンドラ自体が生きているという設定です。


 パンドラに元々から住んでいるナヴィたちも、自然と生きていてエイワを感じることはありません。しかし、『キリ』はなぜかエイワを感じてしまい、色々なところでぼーっとしたり、特別な何かを感じ取ったり。その様子を見て、他種族のナヴィの同世代からイジメのような、馬鹿にされる描写も描かれています。


 ちなみに、『キリ』は魂の木と繋がる場面であまりに刺激が大きすぎて、突然に意識不明になります。そこで、人間の協力者である医者に緊急で診てもらいますが「前頭葉がやられている。一種のてんかんのようなものだ」と診断を下しますが、まあ、現実的に『精神障害』として扱おうとします。しかし、意識が戻らないために、ナヴィの族長におまじないのような呪術をしてもらい、キリは目を覚まします。


 物語終盤では『キリ』がエイワの力を借りて家族の決定的なピンチを防ぎます。現実では脳の障害で終わり『精神障害』として扱われるのですが、映画の中では『特別な才能を持った神秘的な少女』として描かれます。無人惑星サヴァイヴに出てくる主人公のルナみたいな感じです。……分かる人には分かるでしょう。


 おい、場面場面を切り取るのではなくて、物語の流れを書きなさい。と言われそうですが、「アバターって3も4も既に予定されているんだよな」というのが分かるような物語になります。マッチポンプというか、「これ、物語が進んでいるようで実は全く進んでなくね?」というのが観終わったあとの感想です。主人公がどう行動しようが、結局は元の木阿弥もくあみというか、そんな感じの物語です。『つなぎ』としての物語というのが一番しっくりくるでしょうか。


 やっぱり『キリ』が一番これからのアバターシリーズでもカギを握っていきそうです。『キリ』には謎を多く含ませて『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は進んでいきます。これから先に謎を解決させるための伏線をたくさん並べている状態のようです。とりあえずは『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』だけでは、物語は終わることなく、ぶっちゃけて言うと敵も死なず、味方も特に変わりばえなし、という感じで、何も変化はありません。


 「ああ、この映画を創った人はジェームズ・キャメロン監督だなあ」と思わせるシーンがあります。主人公の家族たちが沈没していく船の中で、浸水に飲まれていく恐怖を撮影するシーンなんかは、まさに『タイタニック』を思い出させました。浸水されていく中で人がもがくシーンを創るのが好きな監督さんなのかなとか思いました。


 多分、アバター3も4もあるでしょう。というのが観終わった後の感想でした。時間が長い映画なので集中力を高めて観に行きましょう。

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