【思い出】熊本の学校で体罰や暴言を受け続けた思い出。
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ある特定の団体、個人、組織を誹謗中傷する意図は全く無いことをここに明記しておきます。
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タイトルは「学校での体罰の思い出。」にするか迷っています。
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中学生の時である。
私は発達障害で特別教室にいたわけでもなんでもなかった。普通の田舎の中学生で部活でサッカーをしている、普通の中学生だった。
普通では無かったかもしれない。かなり悪い中学生だった記憶がある。それも個人として悪いのではなくて、①悪いグループから孤立したくなくて、校則を普通に破る生徒のなかの、ある意味いけにえ役、もしくはブレーン役のような姑息な中学生活を送っていた。
それで、体罰の話である。
私は教師から非常に嫌われていた。
②成績はいいのに生徒会のような組織には全く興味を示さず、というかアンチ生徒会のようなグループにいる粋がった中学生だった。
成績がいいのは塾に春休み、夏休み、冬休みだけ通っていたからだ。塾は一人になれる空間で心地よかったし、親に感謝しかない。
体罰の話だった。
男性のK先生、とでもしておこうか。このイニシャルだと殺せんせーみたいだが、それは置いておこう。
このK先生から非常に、非常に嫌われていた。①、②、で示したような粋がった、しかし成績の良い生徒を、なにかトラウマでもあるかのように嫌っていた。
このK先生は社会の先生だった。
発達障害と大人になってわかったが、この頃は何も検査とか受けていなかったため、昼間、とにかく眠い生徒だった。
それで、社会の時間中、ぐっすり寝ていた。
K先生の話声を子守歌にすーすー寝ていた。
すると、K先生の話し声が突然止まった。
息を飲むような声が小さく聞こえてきた。
ハッとして起きると、すぐ目の前にドッヂボールが私の顔面めがけ、飛んできていた。
そして、私はサッカー部の中でもゴールキーパーをしていた。そのクセで、飛んできたその球体を反射的にキャッチしてしまった。
教室中、笑いをこらえる声が聞こえた。私に見えるのは目の前にキャッチしたドッヂボールだけだ。
K先生は非常に怖がられていたため、周囲は笑いをこらえるしかなかったのだ。
ゴールキーパー経験者なら分かると思うが、ボールのキャッチの型さえ掴めば、勝手にボールは両手の中に吸い込まれるものなのだ。
そのときのK先生の発言は今でも覚えている。「お前は成績がいいけん、俺の話を聞かんでもいいけんね。頭だけよくても性格は最悪たい」
今だから言えるのだが、別にK先生の授業だから寝ていたわけでもなく、ただ発達障害があったから、ナルコレプシーで眠っていただけだった。
K先生はどんな顔でそんなことを言ったかは覚えていない。反省していたのとキャッチした姿勢から「果たしてドッヂボールはどこに置けばいいのか」みたいなことを考えていたからだ。
もう一つ、話をしようか。
WBC(ワールドベースボールクラシックス)の観戦のために、学校に小型テレビを持ってきていて、昼休みに観ていた時のことだった。
別の先生に、テレビがばれて没収された。
個人で呼ばれ、誰が所有者で校則違反をしていたかの犯人探しが行われることが分かっていたために、裏で根回しし、「全ての意見で論理的に食い違う意見を言って、誰も罰せられず迷宮入りにしよう」ということになった。
個人で、私が呼ばれた。
通称「畳の部屋」と呼ばれる場所で、誰も使っていない物置となっていた部屋があり、一人ずつ呼ばれた。
そこに、K先生ともう一人男性のM先生がいた。最も中学校で恐れられていた二人がいた。
K先生はパイプ椅子に座っていた。私はパイプ椅子の目の前で正座をさせられた。「お前んとだろ? これ」と言われたが「私のではありません」と答えた。
答えた瞬間、パイプ椅子にふんぞり返ったK先生から肩を蹴り倒された。「おい、起きろ」と言われた。私は泣いてしまった。「お前んとだろ? おい!」とまた、肩を蹴られた。「違います」とだけ答えた。その後も蹴られ続け、時間になった。最後にこう言われた。「お前は心の底から腐っとんね」。
長くなりすぎた。教師から散々嫌われ、正直悪友(こんな言い方はいいのかわからない)にもうんざりしてしまった私は地元を離れることにした。なんとなく、一人で生きていこうと思った。心の闇は、この頃から小さく芽生え始めていたのだと思う。
言いたかったのは、田舎では見えないだけで体罰は普通にあるよ、ということだ。特別私が嫌われていたせいもあるかもしれないが。
今日、八代の某高校サッカー部のコーチが体罰した問題が、全国ニュースになっていた。生徒の勝利だ。教師やコーチは体罰や暴言など絶対にしないでほしい。生徒が悪くとも、私の場合、体罰や暴言は今のところまだ覚えているために、一生忘れないのではないかと思っている。それは、生徒の将来に、間接的ではあるが影響を及ぼしてしまう可能性があるのだ。そのことを、教師やコーチの方は身に刻み付けて、生徒に対応してほしい。
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