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【論考】サッカー日本代表の3/24の豪州戦の放送は生中継であるのか? 国際試合を有料会員だけが観れるのは市場主義の行き過ぎでは?

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 著者は専門家でもなんでもありません。ただの一市民の意見としてお読みいただけたら幸いです。また、ある企業・組織を誹謗中傷する意図も無いことをここに記しておきます。

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『ニッポン放送は18日、オンラインで定例社長会見を行い、24日に開催されるサッカーW杯カタール大会アジア最終予選のオーストラリア-日本(シドニー)を実況生中継すると発表した。(…)テレビの地上波放送はなく、映像配信サービスDAZN(ダゾーン)で有料会員が視聴できるが、無料での生中継はニッポン放送のみだ。』(サンスポより引用)(https://www.iza.ne.jp/article/20220318-UU4GIHSYNBMZDBA3ETA2KUZY5I/)

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 どういう意味なのかがよくわからない。テレビでの地上波放送はないが、無料での生中継するのはニッポン放送のみとある。どういうことだ?


 アジアサッカー連盟に直接問い合わせ、ニッポン放送が生中継にこぎつけたとあるが、地上波での放送はないという。では、生中継とはなんなのか。ツイッターでも話題になっていなかったので、放送権を獲得したという意味ではないだろう。


 豪華布陣の解説陣が敷かれるとの報道もある。中山雅史氏や中澤佑二氏を解説やスペシャルゲストとして迎え、2022/3/24、午後5時30分から放送予定らしい。


 引用元の日本語が間違っていたのか、「かつて」は地上波での放送は無かったが、ニッポン放送では……。


 と調べたところで、決着が着いた。ニッポン放送とはラジオ放送だった。馬鹿で申し訳ない。


 つまり、映像で放送権を獲得しているのはDAZNだけとなる。やはり、DAZNの有料会員にならなければ日本代表戦を観ることはできないということらしかった。


 前にも言ったような気がするが、DAZNがJリーグや海外のサッカーリーグを全試合放送するのは、別に何の異論もない。Jリーグそのものがビジネスで成り立っており、Jリーグ等をビジネスに活用するのはなんの問題も無いと思う。


 しかし、国同士の国際Aマッチを、有料会員だけに見せるというのは、市場主義の行き過ぎではないかと思ってしまう。元々スポーツは国威発揚のための、戦争の代わりとなるものとして考案され、戦いがあるごとに国は一致団結して代表者たちを応援するのが普通ではないか? それを、「お金を払う人は観れるけど、お金を払わない人は観せない」とすると、国の中でも分断され、国民が一致団結する機会を失うことになる。マイケル・サンデル氏の『それをお金で買いますか』にもあるように、ノーベル賞がお金で買えるようになったら、品格を失い、唯一という価値を失い、神聖なものではなくなる、という意見がある。引用でないのが申し訳ないが、今回のサッカー日本代表戦の放送権を、お金で解決しようとする決定は、何度も言うように市場主義の行き過ぎではないかと思うのである。


 サッカー日本代表戦が地上波から消えてしまうと、国民の暮らしの中から「サッカー日本代表」が自然と認識されなくなってしまうだろう。いちサッカーファンとして、日本のサッカー業界が衰退の一途をたどることがこれから起こるのではないか、と危惧してやまない。

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