何も内容のない電話は友人であれ掛けないほうがいいし、統合失調症が健常者にとっていかに無理解かを理解した。

 ショックを受けました。きつかった。高校時代の友人と電話をしていて、どちらかというと電話に出てもらっていて、長々と電話で話していました。車を運転中に電話に出てもらっていたし、たいした内容も無かったし、建設的な話題も何もなかった。


 それでも、統合失調症になり、人との関りが大切だと思い、中身のない内容を延々と話していました。


 その中で「統合失調症を理解してもらうためのブログに力を入れている」と話した時です。「お前馬鹿か」と言われました。「そんなに統合失調症に縛られてるのかよ。就職とかどうにかなるから。普通に働けばいいだけじゃん」と言われました。そのあとで統合失調症の恐怖体験を語ってはみたものの「統合失調症なんてただの病気だし、見た目はわからない」などと言われました。


 統合失調症は病気ではない。統合失調症は人生だ。


 決定的に狂ってしまった歯車を経験したことが無い人の、正論のような攻撃に頭が疲れてしまいました。


 「なんか生きがいみたいなの見つかるといいね。あ、俺ひでーやつみたいだ」と言われ、ああ、高校時代もこんな感じだったなと思い返しました。


 友人は院卒の大企業に勤め、聖人のような人格を持ち、つけ入る隙も与えない程に完璧で、決定的な挫折を経験することなく、失敗したこともなく、頭もよく、会話というより論破を得意とする、まさに聖人でした。


 会話する内容もなく電話した私が間違っていました。軽い気持ちで電話して、ここまで後悔することになるとは思いもしませんでした。


 「お前はすぐ比較したがる」と言われましたが、既に勝ち組の土壌に立つ者は、比較する必要性すらないのです。充分人生に満足しているからです。


 どれだけ落ちても、落ちても落ちても底のない不幸。調鹿もう話さないとまでは言いませんが、用が無ければ話さないほうが得策かと思いました。生きがいが無償のブログ、統合失調症になったらどうなるかについて、徹底的にこだわりぬいたブログを創ることだと言ったら、鼻で笑われました。「なんか生きがいみたいなの見つかるといいね。あ、俺ひでーやつみたいだ」という言葉は勝者の、だったかのように思います。


 統合失調症でパートタイマーは充分すごい方で、自分は頑張っている方だと思っています。友人はすぐ「転職、転職」と言うのですが、「自分のような無能が働かせてもらっている」という立場は統合失調症を持つ私にとって、信じられない程の奇跡なのです。転職なんて考えるわけがありません。

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