統合失調症になると、現実主義になる。
統合失調症になる前(2015年)に創られた小説は『Last man on the Earth.』(https://kakuyomu.jp/works/16816452221466841294/episodes/16816927861326220345)(注! 文字数が12.6万字と大変多いので、読み込むのに多少時間がかかるかもしれません。)、統合失調症になった後(2018年9月頃、陽性症状が激しかった時期)に創られた小説は『例え雨が放射状に降ったとしても。』(https://kakuyomu.jp/works/16816452221466841294/episodes/16816927861356811330)です。
2つの小説は、統合失調症になると創作活動にどれだけの影響を及ぼすかが明確に分かります。
まずは文字数なのですが、その前にそれぞれの小説が目指していたコンテストを比較してみましょう。
・『Last man on the Earth.』:カクヨムコンテスト。10万字を超えることを目指し賞金百万円を本気で目指していた。
・『例え雨が放射状に降ったとしても。』:メルアイヴィーコンテスト。1万字以内に完結させることを目指していました。
狙いがまず違うことが分かります。統合失調症になる前はいわば大きな夢を。統合失調症になった後は小さな、ある意味で現実的な夢を目指していたことが分かります。小さな夢と言えど、コンテストからは落選したのですが……。
違い2つ目。
『Last man on the Earth.』ではwordで書き、行の幅は入れないようにしています。実は『Last man on the Earth.』は二段組で書いており、明らかに西尾維新先生の影響を受けつつ、プロになることを目標にして書いています。西尾維新先生の戯言シリーズも物語シリーズも二段で書かれていた時代があったのです。文庫化したり電子書籍化して一段になってしまいましたが……。
『例え雨が放射状に降ったとしても。』では同じくwordで書いていて、実は二段組で書いています。『Last man on the Earth.』との違いは、行の間に幅を入れるようにしているところです。明らかにカクヨムで読まれやすいように、行間に幅を入れています。当時はカクヨムに縦読み機能が付いていなかったために、文字の軍団のような書き方は、あまり読まれないと踏んだのだと思われます。しかし、幅を取ったことにより稚拙な書き方になっているようにも感じます。
カクヨムシフトに方向転換したのは、大きな夢を掴むのではなく、読まれやすいように、コンテストで少しでも優位に立てるように必死に考えた結果だったと思います。
総じて大きな違いをまとめると。
・統合失調症になる前:大きな夢を目指していた。ある意味で無謀とも言える。
・統合失調症になった後:小さな夢を目指していた。ある意味で現実的だが、稚拙に見えてしまう文になり、また、小さな夢すら達成できず、小説家自体を諦めるきっかけにもなった。
です。
統合失調症になった後は、周囲が暗号に見えたりと恐怖の中で書いていました。その結果現実的な思考になり、また、小説でしか生きていくことはできない、と必死に考え、現実的な考えに至った結果、カクヨムシフトにせざるを得なくなった、と言えます。統合失調症になった後も、必死になって物書きでお金を得ようともがいている様子が分かります。別の仕事をして、この焦りは無くなったのですが……。
以上で比較を終わります。統合失調症になった後はより現実的な思考になるようです。
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