本から情報を抜き出すのではなく、一行目から読むようになってしまった。

 統合失調症は関係ないかもしれません。

 どちらかというと、実家に帰り子供部屋アラサーになってきた、筆者だけの感想かもしれません。

 さらに言えば、子供部屋という狭い部屋の中で本を読むには、電子書籍が一番良い、と考えて、部屋にあったマンガ本や哲学書を捨てて、代理品があるならほぼ全て、電子書籍で読むようになったからかもしれません。


 紙の本だと、パッと開いて、名言や知りたい項目を一目で見ることが出来るので、紙の本は、どちらかというと、情報の検索技術にたけていたように感じます。勉強するのも紙の本のほうが絶対にいいです。


 電子書籍で勉強しても、何も覚えてないです。字面だけ読んではいますが、何も記憶はしていません。私の記憶力が悪いだけかもしれませんが。


 電子書籍、無料や格安キャンペーンなどを経て、未読が400冊以上になっています。『読む本はどんなに選んでも、選びすぎることはない』というバートランド・ラッセルの格言を身に染みて感じています。


 ただ、電子書籍はもちろん悪いことばかりではありません。kindle FIREを使えば、ある程度大画面で、カラーで読めるので漫画とかは読みやすいですし、kindle oasisを使えば、白黒ですが、頭に入らずスラスラ読むことができます。


 そして何より、電子書籍が良い、と感じたことは、本を一から丁寧に読まなくてはいけないということです。読書スピード落ちたな、と感じることはありますが、そもそも私は言うほど通読をしていませんでした。本から情報を抜き取れば、それでオーケーみたいな読み方をしていました。大学が文学部哲学科にいたので、レポートを書く際には、そのように書籍から大事な部分だけを引っ張る能力が無ければ、到底二週間でレポート2万字とか間に合うはずが無いんですよね。本から情報を抜き取ること、読み取ることが読書だと思っていました。恐らくは読み方の一種であることは間違いないとは思います。


 しかし、学生ですらない今は、『一から本を通読する』楽しさを味わっています。すごく時間がかかってしまうし、無駄だな、と感じてしまうことも往々にしてありますが、これが本来の読み方なのかなと思っています。


 今でも、大事だな、と思ったところには、電子書籍上ですが付箋を貼ったり、アンダーラインを引っ張ったりしていますが。


 学生時代とは違った読書の楽しみ方をしているのかなと感じています。もっとお金が貯まれば、東京の神保町あたりで『新たな本を発掘するツアー』みたいなのをやってみたいなと思っています。今は、『学生時代に読みたかったけど、お金や時間の都合上読むことが出来なかった本たち』を一から、ぱっぱと読んでいくことに注力したいと考えています。

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