働いて思うこと(働くことは、妄想性障害にどんな薬よりもよく効きます)

 働いてみてください。


 するとあまりの賃金の低さに驚愕することと思います。


 僕は大学時代、月の給与が20万程度の企業に目安をつけて就職活動をしていました。


 それが、今、アルバイトをしていて、給与は手取りで月8万程度。


 大学に何のために行ったのだろうと、自虐してしまいます。


 しかし、この低賃金が、誇大妄想ないしは、自分は公安警察になるために、こんなひどいことをされているのだという妄想を、全て吹き飛ばしてくれました。


 自分の価値は、手取りで月8万程度。それだけの価値しかないのです。


 それで、誇大妄想は消えていきました。テレビを観ていて「勝った」だの「負けた」だの、まるで自分の生活を評価しているかのような、自分が何かの試験の中にいるのではないかという妄想は、吹き飛んでくれました。


 自分にそんな価値はありませんから。

 その卑屈が妄想から救ってくれることもあるのです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る