第9話 なんもせんをする。
そうだね、なんもせんをしよう。
そう思って暫く、隣室からチェロの音色が聴こえた。
寝てた。
寝てた間に、隣室の姉が、最近、始めたチェロの練習をしていたのだ。
が。
あんまり覚えていない。
弦楽器を幾つか習って、もう何年も経ってる姉は。
弓の弦への当て方のコツを掴んでいるのだろう。
音で起こされたことに不快ではなかった。
何を弾いていたかすら記憶にないけど。
起きて、その後、私は、お風呂に入りに行ったので。
部屋へ戻ってきた時には、音は止んでいた。
すげーな。
いいな。
いろいろ。
思わないでもないけれども。
あんまり気にしない。
楽器を弾けるといいな、と思うのは。
ピアノと、トランペット系の、コルネットが欲しい、ということくらいか。
キーボードは、あるから。
ただ昔やってた習い事はエレクトーンだったから。
ピアノ脳ではなく、右手がメロディ、左手がコードのバッキング、という。
エレクトーン脳で。
身体も、エレクトーンのバッキングくらいしか指が使えない。
ふぬ。
なんか小説を、そろそろ書いていこうかねぇ。
書くなら思い出話かな。
思い出の景色に、なんらかの思いを投影させて。
作れたらいいねぇ。
まだ、日記だね。
ごめんね。
いろいろ思うところのことはあるもんね。
生きていると。
そのうち、何か、面白いものが書けるようになれたらいいなと思うよ。
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