神が降る

さっきまでヌルっと暖かかった空気が

不意に冷たく変わった


遠くごろつきが耳に届く


見上げれば

暗く澱む西の空


すぐに彼らは群れとなって押し寄せてくる


最初は小さな蟻のように


やがて耳を鳴らし続ける

轟音となって


夕闇にはまだもう少しあったはずだ

だが今はもう

目の前の景色すら聞くことは叶わない

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