第623話 実験3


「それで、今の名前を聞いて何か共通点ない?」


アマビエが問うてくる。


明日香、緋莉、八重花、九曜、紫花、プリムラ‥


全員の容姿を頭の中で思い浮かべて並べてみる‥


「あっ、わかった!

 全員胸がデカい!!」


ガシッ!


首筋に何処から出したのか三又の槍が添えられていた。


「ふざけてるの?

 さすがにキレるよ‥」


ヤバイ、アマビエから表情が消えている。


これはマジなやつだ。


「大変申し訳ございません。」


深々と頭を下げて真摯に謝罪する。


「次はないですよ。」


コワ!

アマビエさん、怖いです。


別にふざけて胸がデカいって言ったわけじゃないんだけどなぁ‥


胸がデカい=母性に溢れている


的な事を考えたんだけど‥


『それはイチロー君の伝え方が悪い。』


セオリにも怒られてしまうのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る