第514話 興味
「はぁはぁはぁ‥。
終わりました。」
俺は息を切らせながらヨウヒさんに充電の終わったスマホを渡す。
「そもそもフル充電する必要あったの?」
ヨウヒさんがフル充電にこだわったのでガンバされたのであった。
「え?
私は常にフル充電するタイプなので!」
いや、キリッじゃないよ!
何その無駄なこだわり!!
「で、何を聞きたいの?
私、暇じゃないんですけど?」
何かいちいちムカつく話し方だ。
でもココは冷静にならないと‥。
「実は、妖怪の妻が妊娠していて‥。
前例がないようで困ってるんだ。
妖怪のお医者さんもいないみたいで‥。」
ヨウヒさんが目を見開いて驚いている。
「え?
妖怪を孕ませたの?
マジで!?
貴方人間でしょ?
凄い!!」
概ね悪い印象ではないようだ。
「わかった。
過去に妊娠した妖怪がいないか調べてみるね。」
ヨウヒさんがスマホを操作して探してくれている。
「ねぇ?
どうやって妊娠させたの?
妖怪って子供産めないはずだけど‥。」
妖怪の妊娠に興味があったのか、スマホを操作しながら尋ねてくる。
「どうやってて‥。
まぁ、愛し合ったら出来たみたいな‥。」
見た目が女子高生にストレートに伝えるのはまずいと思い、ボカして伝えてみる。
「はぁ?
愛し合って???
子供か!!
セック○したんだろ?
え?見た目、大人しそうなのに野獣なの?」
せっかくボカしたのに、はっきり言うとは‥。
最近の女子高生はやはり怖いと思うのであった。
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