第510話 インターネット


 鼻息の荒かったヨウヒさんが何とか落ち着きを取り戻したので、もう一度話を進めることにする。


「ヨウヒさんに尋ねたい事があるのですが、よろしいでしょうか?」


ヨウヒさんを怒らせないように丁寧な言葉を使う。


「何でしょうか?

 私の知ってる事でならお教えしますよ。

 知らなければG○○gleさんに聞くまでです!」


ヨウヒさんが自信満々に答える。


「ん?

 G○○gleさんって、まさかインターネットですか?」


嫌な予感がするので即質問する。


「そうです!

 G○○gleさんはインターネット上の先生です。

 何でも答えてくれる神です!」


あいたたた‥。

ここにもG○○gleさん信者がいたよ。


「あの〜。

 異世界ではインターネットは使えませんが‥。」


事実を伝えてみる。


「え?

 Wi-Fiは?」


ヨウヒさんが目を見開く。


「異世界ですよ‥。

 電気すらありませんよ。」


ヨウヒさんが膝から崩れるのであった。

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