第463話 治療1
セオリの異空間に転移してからお兄さんを呼び出してもらう。
「う゛」
お兄さんを見て思わず気持ちが悪くなった。
あまりに酷い状態だったからだ。
髪は引きちぎられたのか所々が禿げていて、血も見える。
目を空で、先程から何かを喋っているがよく聞こえない。
身体は痩せこけて、異臭がする。
片腕は変な方向に曲がっていた。
爪も全て剥がされたのか血が滲んでいる。
顔には自分でつけたのか引っ掻き傷が沢山あった。
これは酷すぎる。
「治せそう?」
『外傷は簡単だけど、精神は無理かも‥』
セオリに尋ねるが微妙な反応だ。
『だったら私に任せて、お兄ちゃん!』
突然背後からイブキに抱きつかれる。
いきなりだったから驚いたのとイブキの柔らかな物が背中に当たって2度驚かされる。
『気持ち良かった?
ほら、もっと楽しんで。』
イブキが胸を何度も背中に擦り付けてくる。
あっ、気持ちいい。
思わず感想がもれてしまうが、セオリに睨まれてしまう。
「ふざけて申し訳ございません。」
セオリに謝っておく。
許してもらえたが、明らかに機嫌が悪いので話を進める。
「何か治せる方法があるの?」
イブキに尋ねる。
『治すの面倒だから、奥さんが死ぬ直前の彼と入れ替えてくるよ。』
イブキが真面目に答えるのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます