第460話 相談4
「それにしても、国を奪った奴はとんでもねぇヤツかなぁ‥。
もう面倒だから国ごと滅ぼすか‥。」
セオリの報告を聞いていて胸糞悪くなって過激な発言が出てしまう。
『別にそれでもいいけど。
アリシアも一緒に殺してあげたら?
死にたがってたし‥。』
セオリの話を速否定する事はできなかった
。
少し冷たい考えだが、そもそもアリシアのご両親に隙があったから国を奪われてのだ。異世界は弱肉強食が基本だ。
このまま感情に任せるのはどうなんだろう‥。
いや、ただ革命を起こして国を奪ったのなら仕方がないがその後のやった事は許せない。
自分が作ろうとしている国には遠く離れているが、遠い未来で憂いになるかもしれない。
雑草は早めに抜くのがセオリーだ。
もちろん根ごと抜かないと‥。
「国ごと滅ぼす事はしないよ。
ただ、アリシア達に国を返すのは少し考えてからにするよ。
広い目で見ると安直な事は出来ないからね。」
改めて感情に流され過ぎないように決意する。
『大方の報告は終わったけど‥。
国を奪ったガガンという男は秘密裏に人体実験を行って超生物を作り出そうとしてるみたい。
まだ完成には程遠いけど、2年もあったらそこそこのは出来るかも。
少し脅威になる可能性があるよ。』
セオリの報告を聞いて、心が決まる。
『よし、滅ぼそう!』
俺はハッキリと宣言する。
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