第363話 闇7
何だろう、なんかモヤモヤする。
あの男は絶対に何か悪い事をしているはずなのに捕まっていなければそれでいいのか?
俺がイライラしていると横のスタンが口を開く。
「そう怒るなよ。
あくまでアイツの妄想かも知れないだろ?」
スタンが冷静に俺を宥めてくる。
たしかにスタンの言うとおりだ。
あまり騒いでも迷惑を掛けそうだし落ち着く事にする。
その後会場の騒ぎも落ち着きオークションが開始される。
そもそもあんなヤツを買う人間がいるのか?
「それではオークションを始めます!
本人の希望でスタートは金貨100枚からです。」
金貨100枚って100万円の事だろ!?
人の命と考えたら安く感じるけど‥。
まぁ、あんなヤツ誰も買わないだろうけどね。
案の定、誰も手を上げない。
会場が別の意味でザワザワはじめる。
さすがに最初のオークションが流れるのは縁起が悪い。
誰か買って!っとステージ上のスーツの男性が目で訴えかける。
すると誰かが手を上げたようでスーツの男が買った人物を指差す。
ん?
何故だか指がコチラを指しているような‥。
恐る恐る横の人物を見るとスタンが澄ました顔をして手を上げているのであった。
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