第331話 夜の事情1
食事が終わった後は街中をブラブラ歩いてから宿屋を向かった。
宿屋はマツカゼのような高級な店ではなく中堅ぐらいの店にしている。
セオリ曰く、この世界の日常を知る為とのこと。
部屋割りは俺1人と他全員となっている。
これもセオリの指示である。
夜を共にしようとしていた女性陣からは不満の声があがったが最終的にはセオリに逆らえないので納得はしてくれた。
紫花は不貞腐れてのか部屋で呑むと言ってこもってしまった。
俺は1人っきりなので自由を楽しむつもりだ。
とりあえず部屋に入ってからベッドにゴロゴロしてゆっくりしている。
部屋はビジネスホテルぐらいの広さで1人なら十分快適に過ごせていた。
さて、ここからが本題だ。
セオリからは部屋割り以外にも指示が出ている。
『娼館に行って世の中を知って下さい。』
はじめは冗談かと思っていたがセオリの真剣な表情で本気なのがわかった。
あまり気が乗らないがあそこまで真剣に言われると断れないので渋々指示に従うことにする。
宿屋の店主に聞いて、まずは娼館の案内所に行くことにした。
宿屋を出て案内所を目指す。
外は既に真っ暗で建物からもれる光と僅かながらの街灯しかないので、外は薄暗い。
衛兵などがパトロールをしているので治安自体はそこまで悪くないとのこと。きっとこの街の偉い人が良い人なのだと思われた。
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