第329話 冗談


 八重花に無理やりうさぎのステーキを口の中に突っ込まれて、危うく窒息死しそうになったが気がきく兎さんがすぐに水を持ってきてくれたので死なずにすみました。


「お客様見てましたよ。愛されてますね。」


兎さんに揶揄われてしまうが、女性陣は愛されてるという言葉を聞いて顔を赤くしていた。


ウブかよ!


このままの流れで帰れば良かったのに兎さんが余計なひと言をはなつ。


「お客様、私の口移しで食べますか?」


本人は冗談のつもりだったのだろうが、ウチの女性陣はそうは捉えてなかった。


大妖怪が放つ本気の殺気‥。


兎さんは本気で驚いてしまい気を失う。


あーあ、そんなミニスカートで倒れ込んだらパンツ丸見えだよ。


すぐにアイテムボックスから布を出してかけてあげる。


「冗談なんだから、いちいち本気にするなよ。」


一応、女性陣に釘を刺しておく。


兎さんを同僚の女性に引き渡してから食事に戻ることにする。


席についてからバイソンのステーキを食べる。

この料理は塩味だが、うさぎのステーキはかなり手の込んだ味だった。

地球の方が圧倒的に技術が進んでいると思っていたが、異世界もまんざらでもないと思った。

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