第286話 族長の証
ラー達の住む村に全員で戻ってきていた。全員で‥。
騒がしいと思い、建物の外にシノブが出ると、そこにはドラゴンと天使と妖怪が一堂に会していた。
「敵襲!!」
焦ったシノブが紫花に斬りかかった話は後になって聞かされた。
その後、スタンピードも無事に解決出来たので慰労も兼ねて宴会が始まった。
天使達も最初は警戒していたが、酔いがまわるにつれてその警戒も解け、最後はぐでんぐでんに酔っ払っていた。
またドラゴンと紫花の飲み比べが始まったり、ホワイトドラゴンと真雪と雪花の寒さ自慢など、所々で交流が行われて楽しそうだ。
宴会が盛り上がる中、一部の者が集まって話し合いが行われていた。
参加者はシノブ・ラー・ヤー・イチロー・プリムラ・メア・ウィット・レーナ・セオリだ。
「それでは、結果を発表します。」
全員が座る中、セオリだけ立ち上がって話を進める。
「族長の証ですが、プリムラのブレスが直撃して溶けてしまったので、今回は特別に私の力で復元してあげました。」
セオリがそう言うと手のひらに指輪を出した。
すぐに本物かどうかをシノブとラーが確認して、本物だとわかった。ラーにとっては形見になるので涙を流して喜んでいた。
ちなみに指輪を溶かしたと聞いたプリムラはすぐにラー達に謝ったが、復元出来たのもあるので許してもらえたようだ。
さて、本題の誰が指輪を持ったモンスターを倒したかどうかだが‥。
「ごめんなさい。妨害もあって分かりませんでした。」
セオリが頭を下げた。
「えっ、妨害があったの?」
セオリのような神に妨害って‥。相手誰だよ。
「本人に自覚はないようですが‥。もしかしたらワザと‥。」
セオリが難しい顔をしていた。
プリムラとウィットはセオリの説明を聞いて残念そうな顔をしていた。
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