第221話 地味な作業
「「氷結!」」
雪花と真雪が砂を凍結させる。
雪花が50Mプールぐらい範囲を凍結させるのに対して、真雪はその10倍を凍結させる。さすがお姉さんだ。
俺に対してドヤ顔を決めるが、その様子を見て雪花が表情を曇らせると慌てて雪花を慰めようとしている。
うーん、やっぱりどこかポンコツなんだよなぁ‥。
次の作業は俺が氷を収納させる。
すると何もなくなった空間に砂が流れ込んでくる‥‥‥。
あっ、しまった!
何も考えてなかったよ。
「ごめん、交互にやっていこうかと思ったけど物理的にムリそうなので、先に全て砂を凍らせことにするよ。」
「わかりました。」
雪花が笑顔で返事をする。
「‥‥‥。」
真雪が返事もせず、馬鹿にしたような顔をする。
姉妹でこうも対応が違うかね‥。
ゴメンって砂の特性を忘れてたよ。
という事で凍結の作業を進める。
「「氷結!」」
「「氷結!」」
「「氷結!」」
やばい、ひたすら地味だ。
妖力が切れたのか雪花が補充にやってくる。一応、補充するには手を繋ぐ方法とキスによる方法を伝えてある。
雪花がテクテクと近づいてくる。
さぁーどっちだ?
あっ、キスを選んだ。
本当は一瞬で補充は終わるけど役得なので数分キスを続ける。
やば!思わず押し倒したくなったよ。
明日香の殺気を感じたので実行はしていないけど‥。
「「氷結!」」
「「氷結!」」
今度は真雪が補充にやってくる。
さすがにキスはないと思い手を握ろうとするとおもむろにキスをされた。
しかもディープな方で‥。
思わず目を見開いて驚いてしまった。
「か、勘違いしないで!別に好きになった訳じゃないから!!妖力の補充の為だからノーカウントよ!!」
顔を真っ赤にしながら叫んでくる。
真雪のツンな発言を何故か明日香が羨ましそうに見ていた。
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