第164話 王妃選び14


 鏡月の鏡渡りで久しぶりにマツカゼのロイヤルスイートスイートルームに来ている。


年少組のレイペル、シャールはピンクピンクした部屋に感動してキャーキャー騒いでいる。2人とも親が立場のある人間だから大人びているが、こういうところは年相応で可愛いと思ってしまう。


その2人とは対照的にメイベルはど緊張して、ずっと床を眺めている。

さっきあれだけ自信がありそうだったのに‥、ちょっとギャップがあって可愛く感じた。


『成る程、ギャップですか‥。』


だから心を読まないで下さい、セオリさん。


『ちなみに私も非公式ですが、参加しますね。』


えっ?何で??

セオリさんはそもそも参加する必要ないよね?


『神の本気を見せてあげます!』


いや、見せなくていいから!

何でこの神やる気になってるの??

誰か止めて!この神を!


『さっきはイチロー君だけが楽しんだので、今度は私の番です!!』


で、結果発表です。

戦いの詳細はご想像にお任せします。


①セオリ   50回

②カタリーナ 20回

③アルツ   15回

④メイベル  10回

⑤レイペル、シャール 1回


1位のセオリは異常です。

60分の間に50回って‥、死ぬかと思った。

2位のカタリーナも清楚そうにみえて聖水は伊達じゃない!!

アルツは持ち前のテクニックで頑張ったが体力が続かなかった。

メイベルは最初は恥ずかしがったが残り10分からの怒涛の追い上げをみせた。次に同じ事をしたらカタリーナを越えるかもしれない。


「SE○勝負は『カタリーナ』の優勝!さすが聖女の皮を被った性獣です!!」


いや、褒めてないから!

言い方!!


カタリーナも泣きながら喜ばないの。

今、かなりきつい事言われたよ!!


兎にも角にも人間代表は『ステア』『カタリーナ』が選ばれた。

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