第2話 プロローグ2
一郎はコンビニでエナジードリンクを買って、会社に戻る途中、交差点で信号待ちをしていた。
ふと横を見ると高校生ぐらいの女の子がスマホを操作していた。
23時を過ぎてるのに、女の子が一人で出歩いて危ないよなぁ。一郎が女の子の心配をしていると、信号が青に変わった。
女の子がスマホを操作しながら先を歩いていると、猛スピードで近づいてくるトラックが見えた。
あのスピードだ。
絶対に止まりきれないと咄嗟に判断した一郎は女の子を助けようと飛び出したのだが、急に視界がぼやけだした。
実はこの時、一郎は過労で身体が限界に達して死を迎えようとしていた。一瞬諦めかけたが、最後の力を絞って女の子を突き飛ばしたのであった。
キキィーーー
ドンッ!
トラックに衝突し、一郎は数メートル吹き飛ばされてしまう。
身体中が痛い。
もう目も開けられない。
血が大量に出ている感覚があった。
何とか女の子の無事を確認したかったのだが、そこで一郎は意識を失ってしまうのであった。
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