ギロチン(処刑台)少女の受難。

七星北斗(化物)

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 私達は道具(しょけいきぐ)だ。


 もうこんな使われ方はやだ。


 見たくもない顔、聞きたくない声、感じたくない感触。


 私達は処刑器具だから、そんな理屈聞きたくない。


 私は普通に生きたい。


 処刑器具でありながら、人の容姿を持つギロチンちゃん。


 好きな人は死刑囚だった。まだ幼く、顔見知りである。


 なんの罪も犯していないのに冤罪で捕まり処刑を言い渡された。


 殺したくない、だけど、私は処刑器具だ。


 妹の電気椅子は、人を殺すのに喜びを感じている。


 結果をいえば、私は彼を殺すことができなかった。


 国は私を役立たずだと罵り、ただの道具に戻れと、私の意思など聞く耳持たなかった。


 私は牢獄に入れられ、すぐに道具に戻されてしまうはずだった。


 しかし、道具に戻される前に妹の電気椅子が、私の逃亡を手伝ってくれた。


 これから私はどうすればいいのだろうか?

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ギロチン(処刑台)少女の受難。 七星北斗(化物) @sitiseihokuto

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