第8話 : 初めての昇格

「せっかくなので何か依頼を受注されますか?」


そう言い何枚かの依頼書を見せてくる


(ふむ、どれも大したことは無いな)


「ではこれら全て受けよう。」


「え?17枚はありますよ?」


「ああ、だからこの17枚全てを受注すると言っている」


「.....依頼に失敗した場合は違約金などが発生しますが本当に大丈夫ですか?」


「ああ、大丈夫だ」


(はぁ、この子にとっては1度くらい失敗した方が今後のためになるかもしれないわね、、)


「分かりました。ではお気をつけて行ってらっしゃい」


「今日中には戻ってくる」


そう言い残しギルドを去った。


「ふむ、では依頼を達成するとするか。」


(まずは一角ウサギのツノを5本納品か)


そうしてレントはとてつもない速さで依頼を達成していった。


(ほら、すぐ戻ってきた。この様子じゃ依頼は失敗のようね)


そう思いレントに声をかける。


「依頼はどうでしたか?」


「全て達成してきたぞ。これが達成した依頼書だ」


そう言いレントは17の依頼書を取り出した。


「え?!本当に全部の依頼をこの短時間で終わらせてきたんですか?」


困惑気味言う受付嬢。それもそのはず、この多くの依頼書をここまで短時間で終わらせることはなのである。ましてや登録したての初心者にしてはあきらかに異常なスピードで帰ってきたこともある。


急いで依頼書を確認する受付嬢、しかし確認した後にさらに衝撃を受ける。


「本当に全部達成されてる...」


しかし受付嬢はあくまでも平静を装って言う


「15個以上の依頼を達成されたのでランクアップすることが出来ますがどうしますか?」


「もちろんランクアップしよう」


「分かりました。これでランクアップ完了です」


そう言い受付嬢はDランクと書かれた鉄のカードを渡してくる


(ふむ、これがDランクのカードか)


「ランクが上がるたびにカードの色が変わるのか?」


「はい、今は鉄のプレートですがランクが上がるごとにそれぞれ色が変わっていきます。」


ちなみに色の変化はそれぞれこのようになっている


E⇒D 白⇒青

D⇒C 青⇒緑

C⇒B 緑⇒赤

B⇒A 赤⇒銀

A ⇒S 銀⇒金

S⇒SS 金⇒黒


「ではこれからもランクアップ目指して頑張って下さい!」


こうして、初のランクアップが完了した。
















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