第2話 世界は、開かれた
嫌、違う 老いさらばえた脳に雷が走る。
これは、歴史が神が 捻じ曲げた言葉だ
「マッグのハンバーガー?」
もしかして
それは、世界を滅ぼす アレですか
…………
…………
いや その謎のお言葉は
石板に刻まれし 死海文書の一節にある いや チベットの古代寺院の鐘に記された
私は、自らの記憶を疾走する
膨大な知識が迷路を造り出す
…………
記憶の迷路に出口が有るのか、 思考は その思想的問題を提起する
もう一人の脳内自分が いや、思想的問題提起して現実逃避しても、答えにはたどり着けないから…………ウイスキーはロックで…………日本酒は冷酒が一番…………ああ、酒が欲しい
そんな、思考に埋没し迷走する私の姿を見つめていた主が動き出す
主は本をたたみ、ベットの横の小机に置いた
そして、立ち上がると こう 私に言葉をかけられた
「じゃ、まずは服買いに行こうか…………裸で話するのもなんだし」
ベットの上に立つ私は、裸だった
「うひ、これこれは 醜態をお見せいたしました~~~」
ベットの上で、両膝をつき布団に頭を擦り付け、謝罪する。
「いや、人は産れてきた時は、皆 裸 恥じ入る事も 謝罪することも無いよ」
慈悲深い お言葉~~~、さらに 私は布団に頭をめり込ませる 優しい 流石 我が主。
「じゃ ちょと着替えるから 待ってね」
長く煌めきを放つ 金髪の髪を払い 上半身に纏う 白いシャツを脱がれた。
靴を脱がれる 靴は黒い皮製 使い込めれ上品な色合いを出している 何の皮か分からないが非常に作り込まれている そして 丁寧に手入れされている事も分かる 大事にされてるようだ。
そして、ズボンを降ろされ
パンツも降ろされた
裸に
そして、脱いだ服を丁寧にたたまれて、空いている棚にしまわれた
裸で
そして、部屋の隅のいくつも有る、木箱に向かわれた
木箱は長方形で、人一人が寝られる大きさだ
当然のように その木箱から、黒髪のパンツ一枚の男が取り出される
意識が無いのか、その体には一切の力み無く死体のようだ
そして、黒髪は床に落とされた
「重い…………!!」
悲しそうな主の声
その、姿をスマホで真剣に撮影する裸の美少女は呟く
「視聴者爆上がり、嬉しいけど悲しい…………私の歌と踊りになると、視聴者いなくなる」
主は優しく、裸の美少女の頭をなでながら
「いつもの事だろ」
裸の主が、裸の美少女の頭を撫でる姿は、聖書の一節に記載されし祝福の光景
私も先程 祝福をいただいたので、羨ましくなんか 有る。
「しかし、スマホでライブ配信は素人ポク無いか?」
「あんたが、視聴者ポイントを無駄遣いするから、スマホしか手に入らなかったの あんたが悪いの、我儘ばっかり ばっかり言うから~~~、ポイント返せ~~」
「いや、ここの生活悪くないけど…………ジャンクフードも家電も無くて不便で味気ないから、このギフトは絶対必要だと 思うんだけど?」
「だからって、奇跡ギフトを何個も要求するな!!」
「ま、気にするな 今後も頑張って視聴者ポイント稼いでいこう~~」
主はそう謎に満ちた会話して、黒髪の男を出し空いた箱の中に入られた。
そして、動き出す 黒髪のパンツ一枚の男
「痛い」
主が落とされた時に、打ち付けた腰をさすりながら立ち上がる
私を見て
「さあ、着替え終わったし 服 買いに行こうか」
え~~と、
その前に説明を、あなたは誰ですか? そして、いきなり撮影してる その少女は
…………違和感に気づく、自分の違和感に
そして、思う 考える
で で、私は誰ですか?
この身体、私じゃ無いですよね 私の身体じゃ無いですよね
ピチピチですよ、ビンビンしてますよ。
これじゃ、まるで十代の身体なんですが…………
齢92才 その身は骨と筋に皮膚が張り付き、張り付いた皮膚は瑞々しさを失い老斑が浮き出した、枯れた古木を思わせる姿 虚勢を張り背筋を伸ばした姿勢を作るのさえ苦痛をともなう それが私 私の身体
だが、今は
体中を自分でまさぐる、瑞々しい皮膚を感じとる
全身の筋肉が躍動の時を待つかのように、熱を貯め込み
身体の奥から、若い生命力が沸き起こるのを感じる
そして、私の身を包む魔力
私の魔力感知能力が正常なら、私を包む魔力は全盛期の数倍
いや、この部屋の魔力濃度も可笑しい…………まさか、私は魔界にでも連れて来られたのか
部屋を冷静に見渡す
…………しかし、この部屋は どうなんだろう
広さは有るが、天井も壁も床もむき出しの木の板張り
壁紙も無く、絨毯も引かれていない
家具も、何の装飾もなされていない物が数点のみ
木箱が壁沿いに大量に積まれている、まるで倉庫のようだ
主は、主は魔界で貧乏なのだろうか………… 私が頑張らなければ、そう 思う
で、
「あなた様は、どちら様ですか?」
目の前の、黒髪のパンツ一枚の男に問いかける
一つずつ 問題 疑問を解決する事が大事だ
主が木の箱に入ったのとか
いつのまにか現れた裸の美少女が、スマホで撮影してるのとか
一つずつ 解決しよう
「だから、着替えたんだよ なかなか この姿もイケメンだろ」
その黒い瞳から、同意を求めるような視線 しかし その微妙に疲れた顔した男に対して返答に困る。
しかし、そのお言葉で理解しました。
我等が主は、その
その
崇高なる神話の真実が、ちょと貧乏な悲しい神話~~~~感動!!
世界の真実 深層を知るのは我が一族の目的 悲願、今その願いは叶った!!
「じゃ 行こうか、…………兄さん トレーニングは中断 外に行くよ」
感動世界をかき消すような、軽いお言葉会話 ありがとうございます。
階段を降りる
この部屋は、3階に有るそうだ
賃貸だそうだ
1階は食堂 2階は店主の住居
地下は、倉庫兼多目的イベント会場なのだそうだ
階段を降りながら、黒髪の主は説明してくれた。
階段を降り切ると扉が
そして、主によって扉は開かれた
光が照らし出す
裸の私の身体を 全身を
普通に付いてきたけど、裸
外に、外に出るんですか このまま裸で 裸で…………
気にした風も無く、主は外に そして 振り返り
両手を大きく広げ 笑顔で
「ようこそ ダンジョン都市 ヘルズホールへ!! ようこそ 終末のエデンに!!」
「終末って、言うな~~~!!」
お怒りの声を上げる裸で撮影を続ける少女。
主に続いて、私も外に
鎧を着こみ 武器を携えた人達が闊歩する 世界が広がっていた…………
主はパンツ履いている、私の後ろに付いてきた巨体の戦士もパンツは履いている
味方は、裸の少女のみ
股間のフリフリ揺れる物が、キュと小さくなった まるで隠れるように
闊歩する、中世の石造りの街を
ちらほらと武器や鎧に魔力を纏わせた装備を身に着けた者がいる、…………私の書斎の宝箱にある 武器や鎧より力を 魔力を感じる…………ちょと、悲しくなる
裸の私や、裸の少女に視線が集まる事は無い
そして、ちらほらと 裸の人達が目に入りだす
パンツ一枚の男 ビキニとパンツだけの女性 そして葉っぱ一枚の男性 葉っぱ2枚の女性(乳首に貼ってる) 何か決まりが有るのだろうか
そして、全裸の…………人? エルフ? 胸も股間の物も無い人。
「主様、あれは人ですか?」
主に疑問を問いかける。
「主様? 俺の事? そういえば 名前言ってなかったね 俺の名前は、ミコ そして前世の名前は 天ノ
「ミコ様ですね、了解したしました」
不思議な名前だ、前世の名前? ルシファー様でなくて…………設定かな?
「あれは、人モドキ 植物生命体だね」
そうなんだ~~、エルフじゃないんだ。 人モドキ? 植物生命体? 考えるな、感じろの精神で頑張ろう!
そして、たどり着いた服屋さん
ショーケースに並ぶ
葉っぱ
色々な形の 葉っぱ!!
色とりどりの 葉っぱ!!
そして、
銀の葉っぱ と 金の葉っぱ
私は見て感じる、その葉っぱを
心が砕けて 常識が崩壊した…………
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます