ステファニアの平穏な日常が変わった! 後編
「ただ今王都に参りました。カンデラ子爵家領主と家族2名、そしてユウセイ・アカツキに
「世の
前には、3段上がったところに白い厚手の服に、マントを
「そなたがユウセイ・アカツキか」
「そなたのもたらした電卓というもの、中々に便利であると聞いているぞ」
「
すると、ステファニアの父のスティーブさんは、こう言った。
「電卓なぞはまだ序の口、ユウセイはもっと凄いものを持っているようで」
「何!それは
「こちらに
何でタブレット、ここまで持ってきてるんだろう?自分、と
「ご覧に入れたいのですが、
「ふむ。我も興味がある。近う寄れ」
「ふむ。これは驚いた!これほど珍しい魔術具、見た事がないぞ、いや、あっぱれ!」
「これは魔術具に御座いません。電気というもので動いております」
「電気とな?それはどのようなものじゃ?」
「身近な所では雷とか静電気とか。それを、弱く、連続的に流すのであります」
王様は複雑そうな顔をした。少し考えて、こう言ったのであった。
「お主のもたらす道具は素晴らしい!家臣と話さねばならぬが、おそらくそなたにその道具の生産や我が国に利をもたらすための普及の
「ははぁ。まだ実用には課題が多く御座いますが、一生懸命任務を勤めたいと存じます」
「珍しいものを見て世も久しぶりに興奮したぞ!ユウセイよ、まだ何か持っているか?」
「いえ、これ以上はただ今持ち合わせはありません」
「そうか。そなたとはいずれゆっくり話したいものだな。疲れたであろう。もう下がって良いぞ。スティーブは別室で、式の打ち合わせがある
*
「緊張したなぁ~~。もう~」
「ふぅ~。疲れたよぉ~」
馬車で移動中、王城の門を抜けて、開口一番、
「まぁ、王様に失礼がなくて何よりだったよ」
ナンシーは本心なのだろう、そうこぼした。
ほどなくして、馬車はカンデラ邸へ到着した。
「お帰りなさいませ。奥様、お嬢様、オカツカ様。お風呂になさいませんか?お子様方はもうお風呂はお済みでございます」
「えぇ、そうさせてもらうわ」
馬車は
夕食は、牛肉メインの、肉、野菜、パン、バランスのとれたものであった。美味しかったと
「皆、長旅で疲れたであろう。式の準備は明日からにして今日はゆっくり休め。明日からは忙しくなるぞ!」
「「「「「「はい」」」」」」
食事を済ませたあとは各々自室に戻り、体を休めることにした。
長旅であった。
しかもこの世界の馬車にはまともな衝撃を緩和する装置が付いていないため、乗り心地も悪かったので、疲れに
「何でステファニアの家じゃないんだよぉ」
(何でよりにもよって王宮かな)
礼の仕方も、結婚式でとるポーズも、礼儀作法もステファニアの家で教わった。
(まぁ、こうなったら
*
「新郎、新婦のご入場です」
(結構高そうな服を着た人が多いなぁ。
失礼な事を考えている
しかし、考えは当たっていた。
インジスカン王国の結婚式では、結構、来る人
「いい席が空いてますけど何故あそこには人が座ってないのですか?」
「王族の方々が空き時間を見つけて見に来るそうです。あちらは王族の方々のお席です。」
(げ、げげげ)
「そうですか。教えてくれてありがとう」
「どういたしまして。それでは」
ボーイは去って行った。
式も
日本では二次会とか他の方法で行われるため聞かないが、こちらでは、
新郎・新婦がひな壇から下りると、異世界人に
そう、地球にある便利機器を途中に
盛り上がった
また、ボーイさんにこそっと聞いたのだが、
あのボーイさん、結構いい人かも知れない。
式もそろそろ終盤、そう思っていると、国王夫妻がやって来て、式の
「
この結婚は、
その
((((パン))))
(この世界でも
妙にこの世界に
*
「今日は帰らずにここで泊まるんですか?」
一本締めで、式がお開きになり、控え室へ帰ろうとしていた
「理由は後で分かるさ。ステファニアが教えてくれるんじゃないか?」
理由は分からない。でも、今日は王宮にお泊まりが決定なようだ。
「この部屋、二人用ですよね?」
「はい。もう正式に結婚されたのですからステファニアさんと同室です」
そ、そうですか… と、ちょっと
「予定では、この後、お風呂で、その後、この部屋で二人で寝るのよ」
「そ、そうですか」
椅子に
1時間
いや、話の途中、チラ、チラっと窓の方に視線を向けるとどうも
「そろそろかしら」
ステファニアはそう言うと、ベッドの方へ歩き出した。ステファニアはベッドでLの字型に座ると。
「来て。寝ましょ♪」
そう言ったのであった。
そのとき、やっと
「何だかこの部屋、多くの視線を感じるんだけど」
「この国では初夜は多くの人に見られながらスルのよ。より多くの人に見られてスルと、夫婦円満に過ごせるそうよ」
「そ、そんな風習が…」
そう話していると、ステファニアはゆっくりと白く透き通った肌を見せてきた。
ステファニアに綺麗な肌を見せられ、初めてなことも、多くの人に見られていることも意識の中からスッ飛んだ。
「ちょ、ちょっと、そんなに激しくしないで」
「も、もう終わりにしましょ? ちょ、ちょっと
熱烈に文字通り体当たりで愛情を深める
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