都会の喧騒が時折体を支配する

都会の喧騒が時折 体を支配する

ドアの隙間や

網戸をすり抜け

右の耳から入ってくる


のどを通り

体の中で渦を巻く

段々と渦は大きくなり

指の先が喧騒で満たされる


しばらくすると彼らは去っていく

左の耳の穴から

二つの鼻の穴から

体中の毛穴から


そして

静けさに支配される

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