第11話 ドレイク攻略作戦②
俺はそっと店の外から確認したのがまだ彼は同じ場所にいた。
会わなければいけないとなると緊張してくる。けど、ここは作戦通りにやるしか…
「お!やっときたのか、遅かったな。もう30分は経ってるんぜ?」
「なあ、お前めちゃくちゃ馬鹿だな。俺がお前の正体に気付いてないって思ってるのか?とんだ間抜けなやつだ。」
と俺はそう嘲るように言った。
「はは、ははは!フハハハハ!!私は!お前を絶対に絶対に!この手で!!」
そう言い放ちドレイクは俺の腹にボディーブローを叩き込んだ。その結果俺は空中に投げ出されることとなった。
吹き飛ばされたことも、ボディーブローをくらったことも俺にとっては初めてだ。
だけど、俺は変に冷静だった。いや、冷静というのは少し間違えている。作戦のことしか頭に残っていなかったのだ。
一つ運が良かったとしたら店の入り口側に吹っ飛ばされたことだろう。
ただ、目の片隅で見たものはイレーネではなく屈強な男の姿だった。
「俺を倒したいならさっさと来やがれ!まあ、根性なしのお前にはそんなことできないだろうけどな!」
イレーネ店のすぐ外にとある場所を作ってくれている。そこまでどうにか辿りつければ…
「おい!ずっと逃げてんじゃねぇよ!」
「俺がただ逃げてるだけだと思ってるのか?そんなことはないぜ。」
「じゃあお前は一体何を用意してるって言うんだ!」
「そこから俺を殴りに来てもいいぜ?お前に根性が有ればだけどな。」
「言われなくても私は行くさ!お前を倒すためにな!」
そう言ってドレイクは拳を握りしめて俺に向かって来た。
彼が殴る瞬間俺は一歩後ろへ下がった。
「ドレイク!この勝負、俺たちの勝ちだ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます