第22話 おまわりさんこっちです!

彼は考えた。

ギリギリで走り込んでは間に合わない。

彼女を掴んでも止められない。

肉弾戦では勝てる気がしない。


…国家権力だな。

警察が来たと思わせれば、ヤツらは彼女を手放して逃げるだろう。

機転が効く俺くん素敵!(ポッ)

よし、コレだ!


そして彼女が掴まれたタイミング(だから雑だって)


「おまわりさん!こっちです!!早く!!!」

彼は大声で叫んだ。


奴らは構わず彼女をワゴン車に乗せて走り去った。

「あの、おま…わり…さん…」


■おまわりさんを呼ばれたからと言って、計画を中止して逃走するとは限らない

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