第44話 嫁の発症は序章だった

嫁が発熱して濃厚接触者になって5日間の出勤停止を受け、家から出られずなんとか家にある物資をやりくりして待機明け……普通に買い物が出来る喜ぶとネット通販の偉大さと大切さと、布団の癒し効果と大切さを噛みしめた。


なお、嫁の世話をし続けた濃厚接触者である自分は全く影響なく健康そのもの。毎日筋トレしてるくらいで体力は売るほどある状態。普段出来ない掃除とかまな板や食器を漂白したりしてた。


嫁の隔離期間は1週間。

嫁に会えない1週間=自分が寝室に入れない1週間。


抗原検査で陰性を確認して真っ先に寝室の布団で寝たときは感動物だった。自宅のフローリングに寝袋生活はもう戻りたくない。ツライ。


最初の3日間発熱と咳、咽頭痛と症状は風邪そのもの。とにかく静養させて随時検温。こまめな消毒。接触を避けて家でもマスク。


アルコールにアレルギーレベルで反応する私の手はボロボロです……ノンアルコールの消毒液切らしたのツライ。事前準備大事。


熱とか喉からくるパターンが多いようなので、違和感感じたら準備するのがベストっぽい。


さて、嫁は回復した。自分も復帰した。これで万事良好……とはならない。現実は非常に無情である。


職員が勤務中に発症して早退。

遅番業務からそのまま夜勤業務を残ってこなし、24時に退勤→勤務表上は休み→23時に出勤→残業という鬼畜コンボが炸裂。


そして早退職員が陽性確認され、更に別の職員が感染確認され、更に別の職員が陽性確認され、更に別の職員が陽性確認され、現在4欠。遅番が早出勤し、早番が遅番業務もこなし、夜勤も残業する鬼畜モード。予備人員なんてないし、年末年始の休暇もない。リフレッシュ休暇は療養休暇に切り替わったので消化されていないが消化できる勤務じゃないのでこのままだと消滅しそう。ツライ。


今宵も夜勤からの残業が確定し、次の早番は遅番業務まで残業が確定。出張研修はオンラインに切り替わり、研修開始までの空き時間は通常業務をする事に……現実は非常に無情である。ツライ。


そして職員にも5回目のワクチンを打つように通達が出てきた。


もちろん自分は打たない。というか、打てない。顔の次はどこが麻痺するかわからない薬剤を体内に入れるとか無理。


事情を知っている職員は納得してくれるが、そうじゃない人にはなかなか伝わらない。顔面麻痺とか目に見えているのに解りにくい麻痺は理解されにくい。あれはなってみないと解らないツラさ。


体験してみたい方は意識して舌を動かさず、口を半開きにして飯を食ってみてほしい。飲み込めないから食べるのが苦行に感じて鬱になるから。


記事の内容がだいぶ愚痴ばかりになっているのが申し訳なくなるが、ここで書いていることはすべてノンフィクション。実際の現場職員として書いている。


ああ、そう言えば救済制度。いまだになにも音沙汰なし。書類届いているのかな……本当になにも反応がないんだけど。


死亡例出て大慌てで対応や予防をとか言ってるけど、今年の2月、3回目の時点で自分は麻痺を患った。同僚もアナフェラキシーの症状がでている。それも医者に伝えている。なにも活かされていないじゃないか。


有識者や専門家とはいえ、いったい何なのか。なにをしていたのか。あげ続けた声を聞いているのか。


まぁ、声は聞いたが動かなかった。

こんなことになるとは思わなかった。

そんなところだろう。


現実は非常に無情である。

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