第20話 療養休暇は最初の診断がでてから最長2週間

診断されたのが1日。今日、15日。

つまり、2週間が経過したので診断書で休めるのは今日までということになる。


診断書をもらっても無駄と言うこと。

一応労災の書類は職場からもらった。


病院と薬局に提出して、もう一件かかっている病院……リハビリ受ける病院にも書類出さないといけない。


なんだろう。


職場から接種を受けるよう言われて、注射打っただけで、なんで自分こんだけ面倒なことになってるんだろう。


療養休暇、とりたかったな。

4欠だから、夜勤から残業したり、早番+遅番までやったりと無茶したのにな。


交渉したらもらえるかもしれないけど、望みは薄い。休みに病院行ってるから休めてない。


大口開けれなくて飲み込みにくいから食事に時間がかかる。食べる量も減った。薬は増えた。月末まで薬がでてる。月末にまた診察。労災の決定はまだ出てない。審査はこれから。それまで自費。金も休みも取られてる。


注射一本のせいで笑えない。

まぁ、実際顔動かないから笑えないんだけど。笑えない。


嫁と同僚が優しい。

気遣いが嬉しい反面、痛い。

気遣われてる。今までと違う。ふつうじゃない感覚。気持ち悪い。


表面上は仕事用の笑みと声を作ってる。

半分だけだから気持ち悪い。頬がひきつる。ピクピク痙攣してる。鏡に映る自分が気持ち悪い。


吐き出さないとやってけない。

検査結果はまだ聞けてないけど、その数値次第では障害が残る可能性がある。この麻痺が一生続く可能性がある。リハビリで軽減はできるかもしれないし、まったく治らないこともない。あくまで可能性。


動かない場所が痛い。

針で刺されてるような感覚。

まぶたが閉じきってないから乾く。

左目だけ涙がよく出るようになった。

視界半分ぼやける。

眼帯に小さなガーゼを挟んで吸わせながら仕事してる。


そこまでしてるけど、休ませてもらえるかな。無理かな。難しいだろうな。体は動いちゃうから。


ツラいな、うん。

でも、どうしようもないんだよな。

どうにかなったら苦労しないし。


これ続くなら長生きしたくないな。

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