第40話日高 霊巌寺の枝垂れ桜 その一

日高 霊巌寺の枝垂れ桜


  平成二十一年三月二十九日


  なんで今まで知らなかったのだろうと思う程


 近くに枝垂れ桜の樹があった。


  いつも行く高麗神社の近くを流れる川の対岸にある


霊巌寺というちょっと怖い名のついた寺の境内に


その桜の樹はあった。


駐車場に車を入れると真正面に大きな椿の樹がデンと構えて


私を迎えてくれている。


すごく気になるが椿は後にする。


桜の樹は知られていないのか人はまばらだ。


本堂の左手にお墓があり、その前に枝垂れ桜の樹がお墓の方に


倒れ込むように枝を伸ばしている。


遠くには、さっき見て来た高麗神社の背の高い枝垂れ桜が見えている。


ここの樹は高さはないが根元に近い幹には空洞があり


樹齢四百年の重みがある。


私好みの描きたくなる幹である。


どこから描こうか。とりあえずいつものように一周する。


地面に着きそうな枝がお墓の方になびいているのが気になるので


そこを主体に描いてみる。


大きな紙に描いたが、もう一枚障子紙位の大きさにボールペンで描く。


こちらは紙が薄いので着色は出来ないが布絵の下絵になる。


その後は駐車場の椿の花が気になってしょうがないので


花をスケッチする。


ちょっと変わった双子の花が多い。


花自体は小さめだ。


樹の姿も描きたいが疲れて来たのでまた来ることにする。





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