第37話小川町 東昌寺の枝垂れ桜
37 小川町 東昌寺の枝垂れ桜
平成二十年三月二十六日
小川町の西光寺へ行って枝垂れ桜やカタクリの花をスケッチしていたら
花を見に来た人が駅の逆側にある東昌寺という寺に枝垂れ桜があると
教えてくれた。
さっそく、その足で訪ねてみる。
丘と云おうか山と云おうか、中腹に寺はあった。
急な石段の上にある山門を見上げると左側に枝垂れ桜が見えている。
長い枝を山門の外にまで垂らしている。
登ってゆくと山門の左に六地蔵がいらっしゃる。
屋根は付いているのだがその屋根を守るように桜の枝が大きな傘
となって覆いかぶさっている。
樹齢は八十年らしい。
エドヒガンなのでやはり早咲きである。
満開だ。
境内に人はいない。
こんなに素敵な桜を独り占めしていいのかしら・・・申し訳ない感じ。
さっそく一枚スケッチする。
枝は長くて今にも地面に着きそうである。
私に画力があれば六地蔵を包み込む桜を描きたいものだが
今は桜の樹本体に夢中なので、いつものように樹だけにしておく。
寺は何となく居心地が良い。
誰もいないが寂しくはない。
縁側でのんびりと昼寝でもしたい気分になるのは
何となくここの雰囲気が生まれ育った家を思い出させるせいか。
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