第33話 世田谷 妙法寺の枝垂れ桜

33 妙法寺の枝垂れ桜


平成十九年三月二十日


入院中の兄に洗濯物を届けたついでにインターネット検索で知った


世田谷の妙法寺へ出かける。


小田急線の成城学園で降り、南口から渋谷行きのバスに乗り


「東宝前」で降りると右向こうに大仏が見える。


桜はどこだろうと歩きながら堀沿いに歩くと見えて来た。


入口にあるたぶん大島桜であろう緑色の桜が満開である。


幹の太さも高さも枝垂れ桜より倍もある。


枝垂れ桜はスケッチするほどの大きさでもないが足が痛いのにわざわざデパートへ行って


買って来たスケッチブックがあるので大島桜の樹を前景にしてスケッチする。


甘茶と麦茶がどうぞご自由にと置いてあって有難い。


しかも本堂から桜が眺められる。


前面ガラス張りなっている座敷に座ってゆっくりと枝垂れ桜を眺められるのだ。


左に花が終わり気味の白モクレンの木、右に大島桜を従えて主役の枝垂れ桜は


ちょっと小さいがまあまあだ。


手前にある丘のような所から水が流れていて桜の花びらが浮いている。


シャクナゲの小さな木が一本花をつけていた。


ゆっくりと桜を眺めていたいのだが左前に座っている女性二人が


おしゃべりを始めてしまって耳障りなので早々に引き上げる事にする。


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