僕の物語が終わる時、君の物語が始まる

ほむっち

第1話 出会い

なんということはない。


ただ平凡な日常である。


ごくごく当たり前の日々だった。


そんな日々が突如終わりを僕に告げるとは到底


考えることは出来なかった。


あるひとりの少女と出会うまでは、、、


------------


僕の名前は朔間駿


アニメやゲームが大好きで、クラスでは友達がいない。悲しい高校生活を送っている典型的な根暗な陰キャだ。


今日も僕はいつものように家に向かうための最短ルートで裏道を通ろうとした。薄暗い道に人影が見えた。怖いヤンキーの人達だったら嫌だと心の内で唱えながら進んでいくとそこには1人の少女が縮こまっていた。しかもよくよく見ると彼女は怪我をしていて僕は焦って彼女の元へと駆け寄った。


「あなたは、、、、」


少女は僕に細々いた声で質問した。


「たまたまここを通った者です。あなた怪我をしてるじゃないですか!!!今すぐ救急車を!!!」


僕はそう言ってすぐさまスマートフォンバッグから取り出してコールしようとしたが彼女は首を横に振って僕の後方を指さした。


そこには仮面を被って手にはチェンソーを持った男が立っていた。


なんだよあれ、、、、、、


「今すぐ逃げなきゃ!!!」


僕はそう言って少女を抱き抱えて駆け出した。


幸運なことに僕は普段いじめを受けないようトレーニングも良くしていた。そして対人格闘技、そして特殊部隊がやる類のものも会得はしていた。


「はぁ、はぁ、、、、」


さすがに女の子1人の抱えて走るのは骨が折れる。


「うっ、、、」


止血しないと、このままでは彼女が危険だ。


だが、裏路地を抜けてから直ぐに僕は自分の身の回りで起きている異変に気づいて愕然とする。


街の人達はどこに行ったんだ。


さっきまでいた街の人々が消滅していた。


僕は直ぐに自分のワイシャツを破いて少女のお腹周りに巻いて圧迫して止血を試みた。


着々と近づいてくるチェンソーの音、、、


「これを使ってください。」


そう少女は言って何かを取り出した。


「銃、、、、?」


マスケットだった。


「日本では違法じゃ?、、」


「そんなこと言ってちゃあなたがやられてしまいます。」


やけくそになった僕はマスケットに弾丸直ぐに詰め込んでチェンソー男に向けて撃った。


1発では倒れないだと。僕は直ぐに2発目を頭目掛けて撃った。そして男は倒れた。


「Victoria must die、、、、、」


そう男は呟いて灰になって消えていった。


------------


「大丈夫かい?、、、」


止血できて僕はほっとした。命に別状は無さそうだ。


「ありがとう、あなたがいなかったら今頃私はきっと死んでいたでしょう。」


彼女の傷を見ようとしたが既に傷は綺麗になくなっていた。


「私はヴィクトリア、あなた名前は?」


「僕?駿、朔間駿だよ」


「そういえばさっきあの男が消える前に、、、」


僕が言い切る前にヴィクトリアが続けた。


「Victoria must die.....」


そういうと彼女は突然暗い顔をした。


「なんでヴィクトリアは命を狙われていたんだい?」


彼女は沈黙した。


空気が重たい。


「そういえば、病院行かないと!」


彼女は再び首を振った。


そして沈黙を破った。


「私、住むところないから家に泊めてってもらえないかな?」







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