わがままシュガー after story
RIM
after story 1
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「GOIVAaaaaaaaaaaaa!!!!」
ひぁー!!!と目を輝かせているのは、今日も元気な鞠。
お察しの通り、今私たちの前に広がるのは、オシャレにコーティングされたチョコレートケーキ、ワンホール。
私もワンホールは初めて見たので、思わず生唾を飲み込んでしまう。
これを……これからこの4人で食べるというのか……。
一人分が1200円を越えるこのケーキを……?
佐藤を見上げれば、ふふんと笑うギャル……そう、今日はなぜかまたギャルメイクをしているのだ。
今日の集合は緑の家なんだけれど、緑の家に来るのに男が一人混じってることに抵抗があったのか、はたまた女子会ならば男じゃない方がいいと思ったのか。
キレイにグラデーションとネイルストーンでもりもりと盛られた、気合いの入ったネイル。
腕を組んでふふんとドヤ顔をしているそのギャルは、今日はギャルを貫いている癖に、ケーキの支払いを私に一円も出させてくれなかったという私の彼氏だ。
ギャルで彼氏で、ほんとキャラが濃ゆいなこの男。
そのネイルどうやってんだ、何時間かけてるんだ?
彼女の私より女子力が高いとは何故なのか。
「ほぉら、
佐藤はスマホを取り出してチラチラと見せる。
さすが、映えまで考えていたのか佐藤。
なんかこの姿相手だと『佐藤』って呼んじゃうな、長年の癖が染み付いている。
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