世界一の剣士を目指す二人の少女!!
YUTAKA
第1話 ふたりのきしたんじょう
バズの町は標高1500メートルほどにあった。
人口300人ほどの町である。
田んぼや畑、果樹園などもあり水を飲める川。
道も整備され、宿屋や家、教会など山の中にあるとは思えないほど賑わっていた。
町の住民の半分は、くだものや野菜、米を栽培し。絹織物などを国に出荷していた
。
半分の住民は国へ出稼ぎにいったり、剣や防具などの技術習得のために国へ出る者もいた。最近はガラスが国で流行っているらしく習得に向かうものもいた。
食事は配給で、町の中心にある大きな小屋で全員分の食事を作っていた。町の住民のご飯は大きい窯を3個も使い、スープも大鍋で作られ、いい匂いがモクモクと外まで流れ出ていた。子供たちはその匂いをかぎに集まってくる。匂いがしてくるとご飯が近い合図でもあった。
朝昼晩三食メインはご飯に野菜スープと焼き魚。牛のミルクを加熱したものに国から仕入れてきた、サトウキビなどで甘くしたりしたものを作っていた。一年に一度年明けに鶏肉を食べることがあるが、肉を食べる習慣はこの町ではなかった。
ふたりは9歳の誕生日を迎えた。
ウララはカレンより少し背は低く、見た目は美少女。黒のショートヘアに金色の髪が混ざっていた。目は大きく。修道士の服を着ていた。
カレンはスラっとして、見た目も美少女。黒のショートヘアで赤の髪が混ざっていた、目は黒色で切れ長の目をしていた。男に間違えられることもしばしばあった。
服も国で流行っている。明るく元気いっぱい。
馬の散歩をしていた僕はウララに話しかけた
「カレン、久しぶりに山まで競争する?」
「ふっ。いいぜ!勝負してやる。最近仲がいいんだよコイツとさ」
カレンは馬をさする。
「この石が落ちたらスタートの合図ね。負けたらう~ん何にしようかなあ。食堂へ水くみ3日ってのはどう?」カレンに問いかける
「わかった。明日から水くみよろしくな」自信満々で答えるカレン
「望むところだ」
僕は石を思いっきり投げる。
「よーいどん」
石が落ちる前にカレンが走り始めた
「ずるっ」
慌てて僕も走りだす。
山までの距離は3キロ。馬なら5分もかからずについてしまう。
「ずるいぞカレン」
「しらないよ。勝手に走りだしたんだからさぁ」
カレンとウララがお互いに並走する。
「おい。何か聞こえないか?」
カレンが話しかける。
「確かになんか聞こえるね声かなあ」
周りを見ながら進んでいく。
カレンの乗っている馬が走るのをやめ歩きだした。
「あっちだな」山のほうを指をさす
僕は馬から降り。山頂に向かって歩き出す。
カレンもつづいてくる。
僕はしゃがんで身をひそめながら進む、カレンもまねをしてしゃがんでついてくる。普段は先に行くくせにこういう時は後ろからついてくるんだよな。カレンは。
そしてそこに見えた光景に目が見開いた。
そこは鎧を着た兵士そして騎士同士が戦をしているのだ。
槍を持つもの弓を引くものもいる。
「すっすげえーこれが戦争か」
カレンが興奮している。
「・・・・」僕は声も出ず目の前の出来事に興奮していた。
一人の騎士に目がいった。赤い鎧に赤い兜そして金髪の長い髪明らかに女だった。ここからみてもわかる3メートルほどもある背をしている。5メートルはある白馬に乗っていた。
女が剣を一振りすると兵士達は一瞬で真っ二つになる。そして光輝く剣は雷を帯びていた。
「あの赤い鎧、すごくない?というかデカすぎだよ馬もだけど」
カレンに言う。
「赤い鎧もすごいけど左の黒い馬に乗っている黒い騎士わかる?あいつもすごいよ槍使い」
「あっいた。」
一目でわかった。黒騎士も4メートルはある。先ほどの赤い騎士よりも二回りも大きく。黒髪の男性で槍の速さは異常なものであった。そして馬も7メートルはあるのかというぐらいの馬にまたがっていた。
金髪女と目が合った
「ヤバイ」
とっさに伏せる
カレンも真似して伏せる。
「どっどうした。」
「目が合った」
心臓の音がとまらない。
「はぁぁ、それはないだろ。ここからかなり離れているぞ。まさかビビってるのか」
あきれたかのようにカレンはいう。
「後ろからついてきたくせによく言うよ」
僕も言い返した。
カレンはもう一度戦場を覗き込んだ。
「はっ」
「どうした!」
「目が合ったというかこっちみてるぞ」
「えっ」
僕も驚きながらそろそろと起き上がり見てみる。金髪赤鎧いと目が合った・・・
「ギャアーーにげろーー」
あわてて山を転がりおりる僕とカレン。
***
「どうしましたレオナ様」
レオナレデスは大陸最強赤い戦神ともいわれる人物であった。
戦歴は100戦無敗。一騎打ちの数は500回を超えている。
「崖の上に2人の少女がいたのだが・・」
赤い鎧を着たレオナレデスが腕を組み思い出している
「まさか、こんような戦場に?」
側近の兵士が答える
「すべてが見えるこの
「はっ!」
レオナレデスは崖の上を見上げる。
「まあいい、次に会ったらそれは運命そう思わないか?」
「はっ、おっしゃる通りです。」側近兵士が返事をする
レオナレデスは思考する
黒の髪に金色どこかで・・・
**
うわぁぁああ
叫びながら坂道を下る
うわぁぁああああー
2人は叫びながら転がっていく
バシャーン
「いたたたたたー」
「大丈夫か?」カレンの声がする
「ううう・・大丈夫・・・じゃない」
川に落っこちてしまった僕は体がびちゃびちゃのボロボロになりながら川から上がる。
「ハアハアハア疲れたぁもう死にそうだよ」川辺に仰向けになり肩で呼吸している
「ハアハアうちもー」カレンも仰向けになっている
「すごかったなカレン」
「ああ、あんな人間存在するんだな世界は広いっていうかなんて言うかカッコ良かった」
カレンが嬉しそうにしゃべっている。
「僕も同じ。敵の中を白い馬に乗って赤い鎧着て剣でバンバンって。すごかったな。何メートルもとばされてた人もいたよね。」笑ってしまった。
「・・・」
「・・・」
「・・・・ねえウララ、俺たちもああいうすごい騎士にならないか?」
「・・・いま同じこと考えていた」まさかかぶるとは。
「一緒に騎士を目指そう!」カレンが言う
「うん!」もちろんだとも。
9歳の誕生日を迎えたこの日カレンとウララの二人の騎士が誕生した。
大陸最強赤い戦神レオナレデスと黒騎士に魅了され2人は最強の騎士を目指し世界を旅をする。
この日の戦いが2人を変えることになった。
そして後世に伝わるのはこの時代は歴史史上最悪の時代であり、この時代に何十万もの人の血がながれることになることになる。
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