第11話
気が付けば俺は右頬を抓っていた。
いてぇな...。
「ふふっ。夢じゃないですよ。
私の顔、ちゃんと見てください。
それで、よく考えて返事しでくださいね?」
「私、山吹さんにお持ち帰り、してほしいなって...」
「返答はできれば、持ち帰ってもいいよ、が
いいんですけど...」
「え、いや、その、まっ...」
「お、俺、中卒だし...」
「え、そんなの気にしないですよ、私。
学歴なんて、関係ないですよ!それに、実は
私も芸能活動が忙しくなっちゃったから
中学までしか出てませんし!仲間です!」
「あ、ほんと、、、?」
なんか、少し気楽になった。
「山吹さん、私ね、陰キャな見た目してたのにもかかわらず、
私と会話してくれてとても嬉しかったんです。
他の男のひとは、なんで合コンに来たの?
だけしか私に言わなかったし!」
「それに!山吹さんは、私に気を遣って、
野菜サラダとか取り分けてくれたじゃないですか!」
「優しいな!って思いました!!」
「いや、でも...」
持ち帰りって言うのは、
そのつまりあの...
「私、魅力ありませんか??
もし良かったら、このだぼんだぼんの体型を隠すトップスも脱いで見せましょうか?」
「ええー!?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます