第47話
「メルお前短期間で強くなりすぎだろう!」
精霊界にいる間フェムトに協力してもらってガッツリレベル上げしたもんな。
そのかいあってLv100超えてるからね。
前に人類の最高Lvは89って言ってたから
最高Lv余裕で超えちゃってるし。
「コウさんとフェムト様に協力して貰った結果です。さすがにここまで強くなるのは無理だと思いますけど、せめて傷ぐらいつけれるようにならないと、これからの時代、獣人達は置いていかれてしまうかもしれませんよ?」
「神託の内容にあった。魔物の強化か。
メルの言いたいことは分かったが、我らだってサボっている訳では無いぞ。むしろ日々限界まで訓練している」
「そうでしょうね。だからコウさんがもっと強くなれるようにプレゼントを用意してくださいました」
えっ!何?いきなり俺に振られると思わなかった。クジャタの牛革とシズの羽の事だよね?
ちょうど広い訓練場だし今渡せってことかな?
「クジャタとシズの素材です。これを使って装備を作ってレベル上げ頑張ってください」
「いやいや、そんな素材プレゼントって高価すぎます」
「ネー、アルジ マダ?モウ ズットマッテルヨ?」
「ルージュもそろそろ実力を見せたいみたいですし、そっちに集中しましょう。それとリンファスにも同じ素材を押し付けて来たので獣王国も貰ってください」
それを聞いてリンファスの王も苦労しただろうなと呟いてから部下に指示を出していた。
俺はその間に氷の壁をチャチャッと直した。
アウルスさんが戻ってきたので、ルージュにゴーサインを出した。その瞬間ルージュの後ろで爆発が起きその力を利用して氷の壁にルージュが突っ込んだ。
理屈としては簡単だけど、じゃあ同じこと出来るって聞かれたら絶対にヤダって答える。
氷の壁には綺麗な穴が空いていた。
今のを見ていた人達はみんな喋らないで穴を見ながら自分のお腹をさすってた。
ルージュが自分に突っ込んでくる想像をしちゃったみたいだ。
俺も最初見た時は同じ想像したけどね。
皆が正気に戻るのを待ってから挨拶をして精霊界に帰ってきた。
めんどくさい事に巻き込まれなかったのは初めてなんじゃないか?
そのおかげで予想よりだいぶ早く帰ってこれた。
今から白虎の試練受けに行っても良いんじゃない?って言ったらフェムトから魔物を倒しながらの登山になるんだから、今からより明日の朝からにした方が良いって言われたので
予定通り試練は明日受けに行くことになった。
今日は支配領域の境になっている活火山に行って源泉を掘り当てに行くことになった。
そんな簡単に見つかるもんなのって言ったら
水の精霊王なんだから水源の探知ぐらい出来るでしょ?って言われた。言われて確かにってなった。水源を探そうと思ったことがなかったから試したこと無かったけど、水がどこにあるか探知することが出来た。
源泉を見つけたら掘るのはフェムトにお願いするけど。
数kmぐらいは地下を掘らなきゃ行けないから地属性魔法が使えないと大変だからフェムトに頼むしかない。
源泉を入浴するのにちょうどいい温度にするための水を出す魔道具もお願いしてるのでフェムトに頼りっきりである。
そんなこんなで源泉探しのため活火山まで皆で移動した。
「コウ源泉見つけた?」
「ちょっと歩いたところにあるっぽい」
そんなに急ぐ必要も無いので皆でゆっくり歩きながら目的地まで移動した。
道中、魔物が出てきたけど皆が我先にと攻撃をして瞬殺してしまうので俺の出番はなかった。
「じゃあ一気に源泉がある深さまで穴を開けるよ〜」
次の瞬間半径30cmぐらいの穴が空いていた。お湯が吹き出してくるわけじゃ無いけど、穴から湯気が出ている。
しっかり源泉を掘り当てられたみたいだ。
「源泉を汲み上げるための魔道具を入れるよ、熱湯が出てくるだろうから気をつけてね。ここにいる人たちだったら熱ってなるだけで火傷とかしないと思うけど」
そう言ってフェムトがホースの先端にポンプみたいな魔道具が付いた物を穴の中に投げ入れた。
「ポンプ部分がそこについたから起動するよ」
そう言ってフェムトが魔道具を作動させると
ホースの先からお湯が出てきた。
そのままじゃ入れる温度じゃないので、水を作り出す魔道具を設置してもらって水と混ぜてちょうどいい温度に調整する。
実際に触れてみると40℃ぐらいかなて感じでいい感じの温度になっていた。
「温度が大丈夫なら湯船と排水機構を作っておくから、周りの魔物を倒して入って来れないように氷の壁で囲ってきて」
確かに入浴中に魔物に襲われたら大変なので
フェムトに湯船と排水機構を作ってもらっている間に魔物を殲滅して新しく入ってこれないように氷の壁で囲いに行った。
新しい魔物が壁の中に湧いてこないのということに関しては魔物を発生させるのを阻害する魔道具があるので、フェムトがそれを用意してくれている。この魔道具は人間界が村や街にも設置されている。
魔物を倒して氷の壁を設置してフェムトのところに帰ると、立派な露天風呂が完成していた。
読んでいただきありがとうございます。
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