恋に期待しなくなった話

西邑和未

はじめに

 人に裏切られた、失望した、と思うのは、明確な契約でもない限り、大抵はこちらが勝手に相手に期待して、勝手に失望している場合が多い。このことに気がついたのは齢21歳のとこだった。当時所属していた部活動で、先輩と関係が良くなかった時のことである。

 今の社会は誰とも関わらずに生きることはまだ難しいように思う。だから、人間関係の問題というのは必ず起こる。家族、友達、仕事、そして恋愛においても。

 人生の約第1四半世紀の終わりを迎え、未だにパートナーがいない(いたことがないわけではない)私は、なぜこうも恋愛に消極的になってしまったのか。経験とその時々の感情を自分で整理するために文字におこそうと思う。正直まだ25年しか生きていないのに何を悲観するのかと、怒鳴られてしまうのであえて弁明しておくと、あくまで過去の自分がどうだったのか気がつくことができたため記録をとっているだけであり、決して己のこれまでの選択を悔やみ嘆き希望を失ったわけではないので安心してほしい。

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