天稚彦とは

下照姫しものてるひめとの恋に溺れて使命を放棄し、その罪によって亡くなるという悲劇的かつ反逆的な神」だそうです。


天津国玉神あまつくにたまの子で高天ヶ原より地上を平定するために遣わされたそうです。その指示に従い平定したのはよいのですが、下照姫という娘との恋におぼれたことにより、結果的に高天ヶ原に戻らなかった。



そこで天照がなぜ戻ってこないのかをとうために雉を遣わせるのですが、その雉を矢をもって殺してしまいます。矢は高天ヶ原までたどり着きます。おそらく、高天ヶ原をも攻撃しようとしたのでしょう。


しかし、その矢は跳ね返されてしまい、天稚彦はその矢をもって殺されるという悲劇の物語でもあります。



この神話に登場する天稚彦は人々の人気が高かったそうで「御伽草子」では、娘と年に一度だけ会うことを許されたそうです。

ようするに死ななかったということでしょうけど、ハッピーエンドなのかは疑問です。

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