自作詩集 其丿參・補遺『沈殿』

さくらぎ(仮名)

い.『音』

おまえは散ってゆく

蛍の光のように儚く

わたしの指示した音で

わたしの指示した高さで

わたしの指示した大きさで

天上の星を貫通し闇に消えてなお

その鼓動を止めることなく

無数の何かになって

浮き続けるのだ


20210204

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