誰もいなくてもここにいる

音崎 琳

誰もいなくてもここにいる

人間の最小単位でうたう歌(君がなくても歌は生まれる)



夏草に埋もれるベンチもしかして地球最後の日かもしれない



夏の日の白く氾濫する街に防災無線の声だけ静か



頭上には雨雲あるか局所的ゲリラ豪雨の横から西日



透明なくれよん 赤・黄 ころがして 夕日の街はどこまでも金



秋の夜皿洗いつつ考へるあれはやつぱり裏切りであつた



あまりにも散文で詩にもならない社会とかに責められる3時

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誰もいなくてもここにいる 音崎 琳 @otosakilin

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