地星の世界 No.001
今話では、「Ultimate Heart」の要素を述べます。
所謂、設定回です。
初見の用語、要素が凄まじく多いので、第4話までの既出要素と、今後出てくる要素を記載します。
【人物】
フェイト・ガンザーラ 18歳
主人公。元東亜連邦陸軍所属特務部隊・准尉。
現在は退役している模様。
過去に父と、大親友と言える戦友を喪っている。
その経験から非常に粗野で寡黙になっており、18歳にはとても思えない風貌になっている。
現在では廃れた兵装、銃身剣をメイン兵装にしているが、通常の銃や剣全般も使いこなす事が可能。
少年期はピアノを弾いており、幼馴染のヴィルは「相当にうまかった」という。
サラ・ウェルズ 18歳
ヒロイン。平時はレベログラードの軽食屋にて働いている。
ボランティアスタッフとして崩壊したデレガナドを訪れ、フェイトと邂逅。
ハーフ・エルフと珍しい存在で、顔立ちはエルフなのに黒髪と、両方の特性を備えている。
快活で涙もろい。
ピアノを弾けるようだが、始めて間もないのかどこかぎこちない弾き方である。
ヴィル・クロウ 19歳
フェイトの幼馴染。情報屋と賞金稼ぎを生業としており、裏社会にもそこそこ名前が知られている。
クロウ家の息子で、父は幼少期に失踪した事に起因し、飲酒喫煙暴力と、グレる三拍子の揃った、かなり荒れた生活を送っていた。
現在ではそこそこ丸くなっているようで、フェイトの変貌ぶりに驚いている。
ジーク・ガンザーラ 39歳
フェイトの伯父で、フェイトの父ヴェルナーの兄。
容姿はヴェルナーとよく似ているらしいが、非常に粗野。
常に火のついたタバコを加えているチェーン・スモーカー。
械人の操縦者でもあり、デレガナドで彼の技量に敵う者はいない。
デレガナドの村民で構成された自己防衛隊の中心的存在でもあり、村ではとても慕われている豪快な男。
凄まじい変貌を遂げたフェイトに、憎まれ口を叩きつつも内心では心配している。
ヴェルナー・ガンザーラ ※故人
フェイトの父。ジークに負けず劣らずの粗野で豪快な男だったが、フェイトが10歳の時、村をオークに襲撃された際、ギア・カスタムに単独で立ち向かい撤退させたものの、後遺症として急性放射線障害を患い帰らぬ人となる。
【用語】
・
西暦2439年に勃発した、地殻変動規模の大戦。当初は第四次世界大戦、と呼称すると思われていたが、既存の国家が軒並み崩壊、合併し、継続して呼称する国家が存在しなくなった為、一般レベルで浸透していた“大災厄を暗黙の了解で指す言葉”として定着した。
終結したのは西暦2545年。
正式な講和条約や停戦条約などは結ばれず、国家間の暗黙の了解で自動的に終息した。
交代勃発時、及び交代間に於ける要素については、後に公開するであろう別作品数作品にて詳細に表現します。
・
交代以前の時代までは“地球”と呼ばれていたが、“交代”中に崩壊したのは国家のみならず、民間や国家事業クラスにおける開発・調査組織も例外なく崩壊した為、特に天文学の分野は施設の喪失や探査機等の交信を行えなくなり、崩壊した。
その為この100年間に、徐々に地球と言う言葉が変化していき、同時にこの100年で直径が交代発生以前より1.5倍肥大化した事により、特に“球”と特別扱いするような空気がなくなった。
その為、西暦3000年代の世界では“地星”と呼ばれている。
・ムーラシア大陸
“交代”時、ユーラシア大陸とアフリカ大陸、北米大陸の一部が合体して生成された超大陸。
交代以前の歴史における、大国だった場所が一体化した背景もあり、地上の人類の80%が居住している。
それと共に、内戦が非常に多い。
現状存在している国家は以下の通り
・東亜連邦 多民族共同統治・連邦制
・ソラン大公国 立憲君主制、現状の緊迫した事態に近年準専制主義に移行中
・ラルビニア共生主義共和国連邦 社会主義の最終発展形、共生主義を掲げる
・エスタ連邦 亜人種に該当する人種も含めて最も多様性のある連邦制国家
・ジャルデール亡命政府 ラルビニアに侵攻、占拠され亡命中の共和国
・
主人公フェイト・ガンザーラの故国でもある。
存在している国家の中では最古の国家。
一部の共同体組織は交代以前より存続している。
ムーラシア大陸の中央部に位置し、北部にジャルデール海峡と南部の大洋に挟まれている。
気候性と地形は多様であり、近年のオークの侵攻破壊により、荒地が急速に拡大している。
文化面も多様で、首都の大京は様々な意匠の建築物が混在している。
南方のメガシティ、レベログラードは500万人規模で最大。
フェイトの故郷デレガナドは西方に位置している。
・デレガナド
東亜連邦の西方に位置する村。
村と言いつつ、人工1万人規模であり、小規模な都市圏が形成されている程規模が大きい。
フェイトとヴィル、ジークの故郷でもある。
この村での本格的なオークの侵攻を発端とし、“地星大戦”が勃発した。
・レベログラード
東亜連邦の南方に位置するメガシティ。
デレガナドより南東方面約50kmと、意外に距離が近い。
全高500m級の高層ビルが林立しており、交通量、流通量も東亜連邦国内でも随一である。
地下にアンダー・フロントと呼ばれる地下都市圏が存在し、第5話以降はこのアンダー・フロントが舞台となる。
行政・治安執行サイドは、デレガナドの救援要請を寄越してもスグには対応しない事が多く、ジークの頭痛の原因の大半になっている。
・オーク
地星に蔓延る種族。
数ある人種の中でも最も攻撃的で、幾つもの種族を駆逐して来た。
中世ファンタジーで連想されるようなただの蛮族では決してなく、近代・未来兵器を駆使し、海上では戦艦まで運用している。
ただ全て統率が取れているわけではなく、イメージ通りの蛮族じみた行動を取る者もいれば、冷徹に連携で作戦遂行する者もおり多岐に渡る。
・
フェイトが主武装としているライフル状の兵装。
常時、スライドするレールが銃身の背に剣が常設されている。
射撃しつつの撫で斬り、刺突に特化しており、交代時に発明されたが扱いにくさから現在ではほぼ廃れている。
フェイトの所有する銃身剣は完全な特注品。
・
初めて開発されたのは西暦1958年。
開発当初は莫大なコストがかかる事と、運用面に問題があり、第三次世界大戦まで日の目を見る事がなかった全長5~10mの強化装甲服。
主兵装として初めて実戦に投入されたのは第三次世界大戦末期。
以来2200年の関東大獣災まで人類の主兵装であり続けた。
西暦3000年代で運用されている物は、交代以前に開発された物をサルベージや復元を行った物で、当時程の完全な性能を出せていない。
・イアーテル
西暦2100年代に発明された通信機器。
耳の穴に入れるだけの端末で、タップの種別の認識により、眼前に映し出される半透明スクリーンで操作を行う。
タップのみで画面を表示せずに通話する事も可能。
交代時、このテクノロジーは失われかけたが、終結してから100年後に復元され、西暦3000年代でも再度普及している。
・伊邪那岐改
ジーク専用の械人。
第三次世界大戦末期に初投入された実戦型械人“伊邪那岐”の改良型のレプリカ。
運動性が非常に優れているが、その分兵装を選ばざるを得ず、メンテナンス企業も扱いに困っている代物である。
・オーク・ギア
サイボーグ化されたオーク。
通常のオークの2~3倍の筋力、運動性を誇っており、1体だけで人類側の一個小隊を無補給で殲滅出来る戦闘力を持つ。
・ギア・カスタム
オーク・ギアの上位改造種。
オリジナルの素体はほぼ残されておらず、オーク3~5人を改造の素体にした上で一つの身体に仕上げている、言うところの“蟲毒のようなオーク”。
動力源は小型核動力を常時搭載しており、それを利用した兵装“アトミック・ブレイズ”を放つと、直撃しなくても急性放射線障害になる禁断の兵器としても転用可能。
フェイトの父ヴェルナーも、このギア・カスタムと交戦し、生還したものの急性放射線障害を患い、戦闘後僅か2週間で他界している。
現段階では、これだけになります。
30~50話感覚で、本編に挟んでお見せします。
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