第5話 サトル①
サトルは過去に犯した犯罪の数々の余韻に浸っていた。もし、その姿を周りが見たら変人とか、不審者と言われることだろう。実際間違っていないが。
だが、そんな思い出から、はやく目を覚ませとでもいうように、液晶モニターから音がする。見ると、ジュンという男からチャットが来ていた。そこには、
【良かったら、手を組まないか】
というただ一文が書かれている。味方は多い方がいいだろう。そんな考えから、チャットに
【もちろん、いいですよ】
と返事をして返す。だって裏切るのはいつでも可能だからな。保険としてもう一人くらい仲間を作ろう。ジュンが死んだら誰も味方がいなくなる。
そして、彼が味方に引き入れようとした人物は皮肉にもジュンが危険人物の一人としてマークしていたカオルだった。
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